民主党はこの日、ワシントン民主党全国委員会(DNC)の建物で約2時間の非公開議員総会を開き、大統領候補交代論をめぐる賛否討論を行った。会議の内容がもれないよう携帯電話の搬入も禁止した。ワシントンポスト(WP)は「一部は大統領を熱情的に支持し、一部は彼をあきらめていて、依然として多くの人たちは観望中」と伝えた。党内進歩グループ少壮派に挙げられるアレクサンドリア・オカシオ=コルテス下院議員が前日、「バイデン氏が確実な民主党の候補であり、彼の再選のために努力する」と明らかにし、気流の変化が感知されたと、WPは報じた。黒人・ヒスパニック議員会でバイデン氏に対する公開支持表明が続いたのも辞退論の動力低下に影響を及ぼした。
7日の民主党常任委幹事団の非公開会議でバイデン候補辞退論を主張したジェリー・ナドラー下院議員は9日、「バイデン氏は民主党大統領候補になるはずで、我々はみんな彼を支持するべきだ」と立場を変えた。ただ、大統領選挙の競争力に対する憂慮と懐疑心は相変わらずだ。バイデン氏辞退論を公開的に提起したマイク・クイグリー下院議員はこの日も「バイデン氏では勝てない」と主張した。