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涙も雨水のように…自営業者の長い内需の梅雨=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

資料写真[Pixabay]

本格的に始まった梅雨が韓国の内需に暗雲を落としている。自営業者の憂いが深まる。そうでなくても高止まりする食品物価も揺れる。

韓国気象庁が今週の雨を予報した中で8日は韓国各地で雨が降った。6月末に始まり7月中旬から下旬に終わる梅雨の真ん中に入り込んだ。気象庁は2022年に出した「梅雨白書」で、「最近は梅雨とそうでない期間の境界が曖昧になり、梅雨の期間も従来の3~4週間から2カ月以上に長くなった」としながら、「韓国型雨期」という表現を使った。

過去より長くなり変則的に変わった梅雨は内需には悪材料だ。流動人口減少につながり内需のひとつの軸であるサービス業を萎縮させるためだ。過去最長54日の梅雨となった2020年の夏を振り返ると、梅雨と内需萎縮の相関関係を計ることができる。統計庁によると、8月まで続いた梅雨により8月のサービス業生産が前月比1.0%減少した。特に宿泊・飲食店業の生産が7.9%減った。


屋外の工事現場が大部分である建設業も萎縮した。当時建設業生産は前月比7.1%減少した。ある大手建設業者現場所長は「梅雨の間はコンクリート打設が難しく事故の可能性が大きくなる。電気ショートなどの懸念で内部工事も進めにくく、建設現場は事実上オールストップとなるケースが多い」と話した。

韓国銀行は梅雨直後の昨年8月に出した報告書「民間消費回復モメンタムに対する評価」で、「新型コロナウイルスがエンデミック(風土病)に転換したのにもかかわらず、7月に雨が多く降ったため衣服を含め飲食・宿泊・旅行などのサービス消費が萎縮した」と分析した。

具体的に昨年5月の全国平均降雨量193.4ミリメートルは平年と比べ1.9倍、7月の降雨量506.1ミリメートルは1.7倍水準だった。1991年以降2番目に多かった。4~7月の国内消費は1~3月より0.5%減った。当時韓国銀行マクロ分析チームのチョン・ドンジェ課長は「天気の影響を多く受ける品目(食品・宿泊・旅行など)を除けば同じ期間の消費は0.2%ほど増えた。(消費減少に)天気要因の影響は大きい」と分析した。

自営業者の憂いも大きくなった。小商工人市場振興公団が最近発表した「6月の景況判断指数(BSI)調査報告書」によると、小商工人の7月のBSI見通しは57.9を記録した。前月比9.5ポイント下落した。景気を悲観した理由としては「消費心理萎縮」が45.1%で最も多く挙げられ、「天気・季節性要因」が18.0%で後に続いた。京畿道果川(キョンギド・クァチョン)でプデチゲ店を運営するイさんは「梅雨の時期には全般的に売り上げも減るが、豪雨になれば出前も難しい。湿度が高くエアコンを長時間つけなければならないのも負担で、苦難の7月になりそうだ」と打ち明けた。

食品物価にとって梅雨は弱点だ。韓国農水産食品流通公社(aT)によると、この1週間でホウレンソウ価格が30.1%上がった。1カ月前と比較して65.5%の上昇だ。赤サンチュ価格は1週間で17.3%、1カ月で35.1%上がった。ハクサイも1週間で26.0%、1カ月で29.1%上がった。

韓国開発研究院(KDI)は5月に出した報告書「気象環境変化が物価に及ぼす影響と示唆点」で、気温より降水量が物価上昇に致命的だと分析した。気温が過去より10度上下すれば物価が短期的に0.04ポイント上昇するのに対し、降水量が100ミリ増加または減少する場合には物価が0.07ポイント上昇するという。KDIのイ・スンヒ研究委員は「天気の衝撃が1カ月発生した場合を仮定した研究結果であるだけに衝撃が2~3カ月以上続く場合には物価上昇幅はさらに大きくなるだろう」と話した。



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