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「極貧家庭・16歳で妊娠、学校中退」レイナー氏…「英国内閣ナンバー2」に

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

16歳で未婚の母を経験し、今回の英国内閣のナンバー2になったアンジェラ・レイナー氏。「社会主義者であると同時に現実主義者」と語るレイナー氏は自身の経験を基に社会福祉と教育分野に集中する考えだ。[写真 レイナー氏のフェイスブック]

16歳のときに妊娠をして学校を中退した少女が5日(現地時間)に発足した英国政府のナンバー2になった。

今回の総選挙で圧勝を収めたスターマー労働党内閣で副首相兼均衡発展ー住宅・地域社会担当長官に任命されたアンジェラ・レイナー氏(44)がその主人公だ。ガーディアンによると、1980年にグレーター・マンチェスター州ストックポートで生まれたレイナー氏は貧しい家庭で育った。あるインタビューでレイナー氏は「母は文字が読み書きできなかったので家に本がなかった」と告白した。家に帰ってこなかった父親に代わって躁うつ病の母親を10歳の時から世話した。文盲だった母親だったせいでドッグフードを食べさせられそうになったことが何回もあったという。

中学生に入り、14歳ごろからは毎晩ナイトクラブに入り浸るようになり、16歳で妊娠して学校を中退した。


長男を出産した97年に、ブレア労働党政府がスタートした。低所得層子女の育児を支援する教室が開かれて、レイナー氏は第1期生としてこの恩恵を受けた。ストックポート大学で手話を学びケアワーカーの資格を取得して就職にも成功した。労働組合の幹部を引き受けて労働党に入党したことが政治入門の契機になった。レイナー氏は2015年総選挙で、自身の人生の転機をもたらした労働党の候補として出馬してマンチェスター・アッシュトン・アンダー・ライン選挙区で当選した。労働党が野党だった時期、シャドー・キャビネット(予備内閣)のメンバーとして何度もその名前が言及されていた。

本人は社会主義者だと称するが、穏健左派に分類される。治安問題に対しては相当な強硬派で、「警察はテロリストに銃を先に撃ち、質問はそれからすべき」と主張した。10代のときに反社会的環境で受けた苦痛が影響を及ぼしたものだと現地メディアは分析している。

16歳のときに長男を出産した後、労組幹部と結婚してさらに2人の息子を授かった。2017年には長男に娘ができて37歳のときに祖母となったという。

レイナー氏は労働者出身である点を隠さないという。速記士に演説文を修正してきれいに整えないでほしいと要請して「(誤った文法さえ)それが私自身だから」と言ったという。英国の政治専門紙「ニュー・ステーツマン(New Statesman)」はレイナー氏を2023年英国左派政治家のうち最も影響力のある人物8位に選んだこともある。

新内閣で「土箸とスプーン」出身はレイナー氏だけではない。スターマー内閣構成員22人のうち相当数は厳しい経済環境で成長した立身出世型だ。スターマー首相本人も若いころ公課金を払えずに電話を止められたほど貧しかった。一家の中で大学に入ったのもスターマー氏が初めてだ。女性を高位職に大勢(6日基準で半分である11人)座らせているのもスターマー内閣の特徴だ。

◆スターマー首相、初業務は「難民移送廃棄」=スターマー首相は就任第一日目のる6日(現地時間)、記者会見を行って前政府の看板政策だった「ルワンダ難民移送政策」を白紙化することで最初の業務をスタートした。



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