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英国きょう総選挙…「保守党設立190年で最悪の惨敗の見通し」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
4日に実施される英国総選挙で与党保守党が14年ぶりに労働党に政権を渡すだけでなく、1834年の党設立後で最も少ない議席の確保にとどまり惨敗するという世論調査結果が出た。

ロイター通信が2日伝えたところによると、世論調査機関のサーベーションは今回の総選挙で、スターマー党首率いる労働党が下院議席650議席のうち484議席を獲得し、1997年にブレア元代表がおさめた418議席という圧勝記録を超えるものと予想した。これに対しスナク首相率いる保守党は64議席という最悪の成績となることが予想された。5年前の2019年の総選挙では全651議席のうち保守党が365議席、労働党が202議席を得た。「英国のトランプ」と呼ばれるファラージ党首が率いる極右性向のリフォームUKは7議席を確保するだろうと予想した。

当初今年下半期に予定されていた総選挙を前倒しで実施することにしたスナク首相の政治的勝負は最悪の結果を招くとみられ、さらにスナク首相自身は100年以上保守党に票を入れてきた自身の地元選挙区ですら敗北しかねないという見通しが出ている。


フィナンシャル・タイムズとガーディアンなどは今回の選挙でスナク首相の地元であるノースヨークシャー州の中心都市リッチモンドの有権者の票が労働党へ向かうかもしれないと集中照明した。スナク首相は2015年にリッチモンドで下院議員に当選して政界に進出した。

保守党は英国のEU離脱が現実化し、コロナ禍が押し寄せた2020年以降支持率が下がり続けている。スナク首相は5月に「早期総選挙」のカードを切って反騰を狙ったが、労働党との格差を狭められずにいる。

最近のBBCの世論調査(6月29日)で労働党支持率は40%だったが、保守党は20%にすぎなかった。ここにリフォームUKが16%と勢力を伸ばし、保守党の立地はさらに危うくなった。フランスに吹いている「極右の風」が今回の選挙でリフォームUKに力を与えているという分析も出ている。

AP通信は保守党の敗北を予想し、「有権者は高いインフレや難民など現在の英国社会に苦痛を与えるさまざまな問題の責任が保守党にあるとみる。保守層がリフォームUKに視線を転じており、保守党はリフォームUKにも得票率で遅れをとる可能性がある」と分析した。

スナク首相は最後まで保守層結集に向け全力を挙げている。彼は先月30日のBBCとのインタビューで、「2010年に保守党が執権した当時より現在の英国はもっと暮らしやすくなった。この数年間コロナ禍とウクライナ戦争などにすべての人の暮らしは厳しくなったが、英国は正しい道に進んだ」と主張した。また「物価上昇率は正常に戻り経済は再び成長するだろう」と強調した。

中道と保守を合わせる実用主義路線で有権者を攻略する労働党が今後執権しても経済危機と崩壊した公共サービスなど英国社会の難題を短期間に解消するのは難しいという見通しも出ている。米政府系ラジオのボイス・オブ・アメリカ(VOA)は「有権者は保守党を審判したいだけで、労働党に熱狂しているのではない。新政権もやはり途轍もない挑戦に直面することになるだろう」と指摘した。



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