北朝鮮が「超大型弾頭」を装着したミサイルの試験発射に成功したと主張するが、韓国軍当局は「宣伝・扇動が優れている」と評価した。探知資産でとらえられた情報とさまざまな状況を総合すれば北朝鮮の主張はごまかしにすぎないということだ。
◇北朝鮮「4.5トン級超大型弾頭、最大・最小射程距離試験」
北朝鮮の朝鮮中央通信は2日、「ミサイル総局は7月1日、新型戦術弾道ミサイル『火星砲11タ4.5』の試射を成功裏に行った」と報道した。続けて「新型ミサイルは、4.5トン級の超大型弾頭を装着する戦術弾道ミサイルである。試射は、重量模擬弾頭を装着したミサイルで最大射程500キロと最小射程90キロに対して飛行安定性と命中正確性を実証するのに目的を置いて行った」と主張した。
韓国合同参謀本部によると、北朝鮮は1日に黄海南道長淵(ファンヘナムド・チャンヨン)周辺から午前5時5分と15分ごろ北東方向に向け短距離弾道ミサイル(SRBM)2発を発射した。このうち2番目のミサイルは120キロメートルほどしか飛行できなかった。これに対し失敗の可能性が提起されたが、北朝鮮はこれを本来の意図通りにミサイルの最小射程距離を試験したものだったと主張したのだ。
火星砲11は「北朝鮮版イスカンデル」と呼ばれるKN23の制式名だ。このミサイルの改良型である「火星11タ」に4.5トンの弾頭を強調する意味で「火星砲11タ4.5」という新しい制式名を付けたとみられる。
◇射程距離から偽りの可能性…KN23発射の失敗隠すためのねつ造
韓国軍当局はすぐ反論に出た。合同参謀本部はこの日、「北朝鮮の主張は欺瞞」という立場を出した。まず北朝鮮が90キロメートル飛行したと公開した2番目のミサイルは韓国軍の探知資産を通じ平壌(ピョンヤン)周辺の野地に落下したことが確認された。空中爆発はせず落下地点がわかったが、落下地点が民家ではなく人命被害はなかったものと韓国軍当局は推定した。
韓国軍当局は北朝鮮が主張した最初のミサイルの500キロメートルの射程距離も偽りに近いと見た。韓国軍が判断した発射方向からみて、飛行距離は内陸に含まれる。合同参謀本部は2日、最初のミサイルは北東方面600キロメートルほど正常飛行した後、咸鏡北道清津(ハムギョンブクド・チョンジン)近海に落ち、2番目のミサイルはこれより北寄りに120キロメートルほどを非正常に飛行して平壌近隣に落ちたと分析した。韓国軍が判断した発射方向で見ればこれらの飛行距離はいずれも内陸を抜け出すことができない。
結論的に韓国軍当局は、北朝鮮がKN23改良型の発射失敗を隠すために超大型弾頭カードを切り、埋め合わせるようにねつ造に出たとの見方を強めている。
韓国軍関係者は「新型ミサイルを試験発射するのに内陸を弾着地点に設定したのは前例を探すのが難しい非常識な形態」と話した。落下地点である野地の状態を見ても正常なターゲットとみるのは難しいという。合同参謀本部のイ・ソンジュン広報室長はこの日の会見で「ミサイルには最小射程距離が存在することはある」としながらも「あえてそれを試験発射する必要があったのかはわからない」と指摘した。
◇4.5トン持ち出した北朝鮮…4トン以上の韓国「玄武4」意識か
北朝鮮が明らかにした弾頭重量をめぐっては韓国を意識したのではないかとの話も出ている。4トン以上とされる韓国軍の地対地弾道ミサイル「玄武4」の弾頭重量と競争するという脈絡で4.5トンという数字を考案したかもしれないという意味だ。既存のKN23改良型の弾頭重量は2.5トンと評価される。
このほか北朝鮮が射程距離を短く発表したのは「内陸に目標地点を設定して施設打撃威力をテストした」という趣旨で主張しようとする本心があるとみられる。イ・ソンジュン室長は「宣伝・扇動にたけているのが北朝鮮。彼らの主張がすべて事実と思えばわれわれがだまされるだろう」と話した。
北朝鮮が技術的進展の意味を込めた新しい武器システムを宣伝しながら公開内容を最小化したことも疑われる。北朝鮮は1枚の写真もなく6段落で構成された短い記事で今回の発射を公開した。また、対外メディアである朝鮮中央通信にだけ関連内容が掲載されただけで対内メディアである労働新聞には言及がなかった。発射失敗による住民の不満を意識したものとも読み取れる。
◇北朝鮮「4.5トン級超大型弾頭、最大・最小射程距離試験」
北朝鮮の朝鮮中央通信は2日、「ミサイル総局は7月1日、新型戦術弾道ミサイル『火星砲11タ4.5』の試射を成功裏に行った」と報道した。続けて「新型ミサイルは、4.5トン級の超大型弾頭を装着する戦術弾道ミサイルである。試射は、重量模擬弾頭を装着したミサイルで最大射程500キロと最小射程90キロに対して飛行安定性と命中正確性を実証するのに目的を置いて行った」と主張した。
韓国合同参謀本部によると、北朝鮮は1日に黄海南道長淵(ファンヘナムド・チャンヨン)周辺から午前5時5分と15分ごろ北東方向に向け短距離弾道ミサイル(SRBM)2発を発射した。このうち2番目のミサイルは120キロメートルほどしか飛行できなかった。これに対し失敗の可能性が提起されたが、北朝鮮はこれを本来の意図通りにミサイルの最小射程距離を試験したものだったと主張したのだ。
火星砲11は「北朝鮮版イスカンデル」と呼ばれるKN23の制式名だ。このミサイルの改良型である「火星11タ」に4.5トンの弾頭を強調する意味で「火星砲11タ4.5」という新しい制式名を付けたとみられる。
◇射程距離から偽りの可能性…KN23発射の失敗隠すためのねつ造
韓国軍当局はすぐ反論に出た。合同参謀本部はこの日、「北朝鮮の主張は欺瞞」という立場を出した。まず北朝鮮が90キロメートル飛行したと公開した2番目のミサイルは韓国軍の探知資産を通じ平壌(ピョンヤン)周辺の野地に落下したことが確認された。空中爆発はせず落下地点がわかったが、落下地点が民家ではなく人命被害はなかったものと韓国軍当局は推定した。
韓国軍当局は北朝鮮が主張した最初のミサイルの500キロメートルの射程距離も偽りに近いと見た。韓国軍が判断した発射方向からみて、飛行距離は内陸に含まれる。合同参謀本部は2日、最初のミサイルは北東方面600キロメートルほど正常飛行した後、咸鏡北道清津(ハムギョンブクド・チョンジン)近海に落ち、2番目のミサイルはこれより北寄りに120キロメートルほどを非正常に飛行して平壌近隣に落ちたと分析した。韓国軍が判断した発射方向で見ればこれらの飛行距離はいずれも内陸を抜け出すことができない。
結論的に韓国軍当局は、北朝鮮がKN23改良型の発射失敗を隠すために超大型弾頭カードを切り、埋め合わせるようにねつ造に出たとの見方を強めている。
韓国軍関係者は「新型ミサイルを試験発射するのに内陸を弾着地点に設定したのは前例を探すのが難しい非常識な形態」と話した。落下地点である野地の状態を見ても正常なターゲットとみるのは難しいという。合同参謀本部のイ・ソンジュン広報室長はこの日の会見で「ミサイルには最小射程距離が存在することはある」としながらも「あえてそれを試験発射する必要があったのかはわからない」と指摘した。
◇4.5トン持ち出した北朝鮮…4トン以上の韓国「玄武4」意識か
北朝鮮が明らかにした弾頭重量をめぐっては韓国を意識したのではないかとの話も出ている。4トン以上とされる韓国軍の地対地弾道ミサイル「玄武4」の弾頭重量と競争するという脈絡で4.5トンという数字を考案したかもしれないという意味だ。既存のKN23改良型の弾頭重量は2.5トンと評価される。
このほか北朝鮮が射程距離を短く発表したのは「内陸に目標地点を設定して施設打撃威力をテストした」という趣旨で主張しようとする本心があるとみられる。イ・ソンジュン室長は「宣伝・扇動にたけているのが北朝鮮。彼らの主張がすべて事実と思えばわれわれがだまされるだろう」と話した。
北朝鮮が技術的進展の意味を込めた新しい武器システムを宣伝しながら公開内容を最小化したことも疑われる。北朝鮮は1枚の写真もなく6段落で構成された短い記事で今回の発射を公開した。また、対外メディアである朝鮮中央通信にだけ関連内容が掲載されただけで対内メディアである労働新聞には言及がなかった。発射失敗による住民の不満を意識したものとも読み取れる。
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