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【コラム】朝ロの蜜月どう見るのか=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

1950年3月にモスクワに到着した金日成(キム・イルソン)一行。左端は朴憲永(パク・ホンヨン)。[中央フォト]

6月19日、ロシアのプーチン大統領が北朝鮮を訪問した。1泊2日で予定されていた訪問がプーチンのいつもの遅刻で「一日訪問」になったというニュースも目を引いたが、何よりも歴史学者の目を引くのは1945年の解放から1953年の韓国戦争(朝鮮戦争)停戦協定までのソ連軍の役割に関するプーチンの発言だった。

「1945年にソ連の軍人は北朝鮮の愛国者と肩を並べて日本の侵略者からの解放のために戦った。1950-53年の解放戦争で我々の操縦士が数万回の戦闘飛行をした」。プーチンの発言は解放と戦争という韓国現代史の重要な2つの変曲点でのソ連の役割を強調したのだ。

◆北朝鮮を解放したソ連軍


すでに知られている内容にもかかわらず注目されるのは、北朝鮮が消した歴史をプーチンが大衆の前で言及したという点だ。多くのメディアが注目したのは、韓国戦争の過程でのソ連軍の参戦問題だったが、北朝鮮内部に狭めてみると、ソ連による北朝鮮地域解放への言及がさらに重要な意味を持つ。なぜなら北朝鮮の歴史の本にはソ連軍の役割に関する記述に変化があったからだ。

北朝鮮は1950年代末までソ連による解放を歴史の本に記述していた。1958年に北朝鮮歴史研究所が出版した『朝鮮通史』は、1945年以降の歴史について「ソ連軍隊の北朝鮮進駐」という項目で始まり、「1945年8月15日に朝鮮人民は偉大なソ連の軍隊によって長い日帝の植民地統治基盤から解放された」としている。

さらに「ソ連軍隊による朝鮮解放は朝鮮人民の歴史発展の新たな起源になった」と評価した。金日成(キム・イルソン)主席が帰国した時期については具体的な言及を避けながら「ソ連軍隊の北朝鮮進駐は解放された朝鮮人民を帝国主義の新たな侵害から保護する頼もしい担保になった」とし、ソ連軍の決定的な役割について記述した。

◆歴史の本から消えたソ連軍

ソ連軍の役割に関する記述は1960年代以降、徐々に北朝鮮の歴史の本から消え始めた。1964年の『朝鮮労働党歴史教材』ではソ連軍の役割に関する内容がほとんど削除され、その後、1980年の解放35周年記念祝典でソ連軍の寄与に言及した事実を除いて、他の歴史書には「朝鮮人民革命軍の総攻撃開始から1週間で日本帝国主義が無条件降伏した」と記述した。金日成の回顧録は自身の帰国日を9月19日としている。

その後、北朝鮮の歴史の本から、ソ連軍による38度線北側地域の解放と、北朝鮮政府樹立過程でのソ連軍の役割への言及はすべて消えた。例えば1983年の北朝鮮での韓国史研究を集大成した『朝鮮全史』が出た直後に出版された『現代朝鮮歴史』では、解放の過程について「朝鮮の解放は金日成が組織指導した光栄の抗日武装闘争の輝かしい勝利がもたらした偉大な結実だった」としている。

北朝鮮は日本の崩壊と共にソ連軍の進駐と援助による北朝鮮体制の樹立という過程を削除し、金日成を中心とする北朝鮮指導部の正統性を強調しようとしたのだ。あたかもベトナム戦争で中国軍の役割が消えたのと似ている。にもかかわらず、2024年のプーチン大統領の訪問時に歴史の中のソ連軍が復活した。

◆ソ連空軍参戦に関するCIA報告書

韓国戦争当時のソ連軍の参戦問題はもう一つの重要なイシューといえる。韓国戦争の勃発に関与したスターリンの役割については、すでにソビエト共産政権の没落後にほとんどが知られた。1949年と1950年の金日成のソ連訪問とスターリンとの会談を通した戦争の承認は、韓国戦争の勃発に決定的な原因になったという点が文書と研究成果を通じて公開されたのだ。

問題はプーチンが言及したイシューが戦争開戦当時のスターリンとソ連政府の役割に関する部分ではなかったという点だ。プーチンは戦争当時にソ連だけでなく米国さえも隠そうとしたソ連空軍の参戦に言及した。

1951年3月30日付のCIA文書を見ると、戦線でロシアの飛行士が確認されたという内容が出てくる。これは前日に米空軍側に送った情報に基づくものだ。第9陸軍航空団所属と推定されるソ連空軍の飛行士が韓半島(朝鮮半島)の内部で活動しているということだ。この文書には1951年1月からソ連空軍が参戦し、今後さらに拡大する可能性があるという論評が同時に付いている。

当時、ソ連は武器支援以外に直接的な軍事的介入を対外的に知らせようとしなかった。参戦操縦士は階級章や徽章がない中国軍の軍服を着なければならず、通信の過程でもできるだけロシア語を使えなくしたという。


【コラム】朝ロの蜜月どう見るのか=韓国(2)

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