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空中爆発も北朝鮮「多弾頭試験成功」…韓国軍「欺まん・誇張にすぎない」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
◆低い高度、短い飛行距離、写真操作の可能性など疑わしい点が十分

韓国軍当局は根拠にミサイルの軌跡を挙げた。当局者は「発射初期段階からレーダーとその他の探知資産で追跡した結果、ミサイルの空中爆発形態が明確だった」とし「破片分散形態はまったく多弾頭とは判断できない」と述べた。多弾頭の分離なら分離航跡が明確であるべきだが、くねくねと曲がる航跡が捕捉された点も疑問を強める。比較的低い高度で初期段階に爆発した点も多弾頭試験でない可能性を後押しする。多弾頭の効果性を検証するにはミサイルが大気圏を越えて一定の速度を確保した環境でなければいけないが、今回はこうした特性が捕捉されなかった。

正常な多弾頭試験なら、エンジン燃焼を終えて最高高度600キロを超えて行われるという。しかし日本防衛省は今回のミサイルの最高高度を約100キロと評価した。200キロ前後の飛行距離も多弾頭試験と見るには過度に短い。


軍当局は北朝鮮が公開写真を操作しながらも歪曲した可能性にも注目している。発射の瞬間が入った写真を見ると火炎の形は固体燃料だが、ミサイル胴体は液体燃料基盤ICBM「火星17型」だ。固体燃料基盤の極超音速ミサイルを発射する原本写真に火星17型を合成したのではという疑惑が出ている。

李誠俊(イ・ソンジュン)合同参謀本部広報室長はこの日の定例記者会見で「北が今日公開したもの(写真)は2023年3月16日に発射した火星17型液体燃料型ICBMと類似の形態」と話した。

◆治績の負担から嘘か

軍内外では北朝鮮が成果を出さなければいけないという負担感から操作をした可能性に言及されている。5月の偵察衛星に続いて今回の空中爆発で対内外に恥をさらすと、急いで「多弾頭カード」で繕おうとしたということだ。今週予定された労働党中央委員会全員会議を控えて治績を浮き彫りにしようとしたが、計画通りに進まなかったという見方もある。

ただ、多弾頭技術や極超音速ミサイル分野でロシアの支援を受けるという懸念は相変わらずだ。北朝鮮が「誘導操縦試験が成功」と主張したのは、ロシアのプーチン大統領が朝ロ首脳会談後「北朝鮮への超精密武器支援の可能性を排除しない」と言及したのと無関係でないとも考えられる。すでに関連技術協力が行われているように雰囲気を形成しようとした可能性だ。ミサイル専門家のクォン・ヨンス国防大名誉教授は「ロシアが北に軍事技術的助言をしているという推定は十分に可能」と述べた。


空中爆発も北朝鮮「多弾頭試験成功」…韓国軍「欺まん・誇張にすぎない」(1)

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