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ロシア西南部ダゲスタンで銃撃テロ…警察官15人など少なくとも19人死亡

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ロシアの国旗

ロシア西南部のダゲスタン自治共和国で武装集団による同時多発的な銃器テロで少なくとも19人に達する死亡者が発生した。



23日(現地時間)、ロシアのタス通信などによると、この日午後6時ごろダゲスタンの海岸都市デルベントのロシア正教会の聖堂とユダヤ教の礼拝所(シナゴーグ)に武装集団が現れて火炎瓶を投げたり銃器を乱射したりした後、白のフォルクスワーゲン乗用車「ポロ」に乗って現場から逃げた。現地メディアはこの攻撃で正教会司祭1人が刃物に刺されて死亡し、ユダヤ教シナゴーグが燃えたと報じた。


ダゲスタンの首都マハチカラ市でも武装集団が正教会聖堂に銃撃を加えて警備員1人が死亡する事件が起きていた。信徒19人は教会の中に避難して九死に一生を得た。武装集団が地域警察署にも襲撃を加えて多数の警察官が死傷したという報道もあった。

マハチカラから65キロ離れたセルゴカル村でもパトカーに対する銃撃があったという報道も伝えられた。英国BBCは武装集団が正教会の祝日である五旬節(聖霊降臨祭)を狙って犯行に及んだと分析した。

ロシア政府は今回のテロで警察官15人、正教会司教1人を含む民間人4人など合計19人が命を失い、25人が負傷したと明らかにした。また、武装メンバー計5人を射殺して他の共犯を追跡中だと明らかにした。現地当局がマハチカラ近郊のセルゴカリンスキー地区の地区長マゴメド・オマロフ氏を逮捕したという報道もあった。容疑者のうち、オマロフ氏の2人の息子が含まれていたという情報によるものだ。

犯人の正体やテロの動機は明らかにならなかったが、イスラム国(IS)の仕業という推定が出てきている。ムスリムが人口の大部分を占める人口300万人のダゲスタン共和国はムスリム分離主義反乱軍の活動が活発なところだ。ロシアのタス通信は武装集団を「国際テロ組織の支持者」と報じた。

プーチン政権はシリア内戦当時シーア派であるアサド政権を支援したり、チェチェン共和国内のムスリム反乱軍を鎮圧してスンニ派が主軸のISの怨恨を買った。3月モスクワのクロッカス・シティーホール(Crocus City Hall)でテロが起きて144人の死亡者を出した時もISが自分たちの仕業であることを明らかにしていた。その後、ロシア連邦保安局(FSB)はクロッカス・シティーホール・テロにかかわった容疑でダゲスタンで4人の外国人を逮捕したと明らかにした。

反面、ロシア内ではクロッカス・シティーホール・テロの時と同じように今回もテロの背後としてウクライナを関連付ける陰謀説が台頭している。あるロシア連邦下院議員は「ウクライナとNATO国家」が背後だと主張したという。



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