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韓国高速鉄道車両、初の輸出へ

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
韓国の高速鉄道車両が初めて輸出される。KTX(韓国高速鉄道)開通から20年目、国産量産型高速車両KTX-山川(サンチョン)の営業運行開始から14年目だ。

現代ロテムとウズベキスタン鉄道公社は14日、ウズベキスタンのタシケントにある大統領府で高速鉄道供給および維持・保守契約を結んだ。2027年までに「KTX-イウム(EMU-260)」を改良した時速250キロ級の高速鉄道6編成(1編成あたり客車7両)の列車を供給するという内容で、2億ドル(約314億円)規模となる。タシケント-ブハラ(590キロ)、ブハラ-ヒヴァ(430キロ)区間など1216キロを走行する予定だ。この日の契約は尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領とシャフカト・ミルジヨエフ大統領の首脳会談を契機に確定した。尹大統領は「我々の技術力で開発した高速鉄道車両の最初の輸出事例」とし「ウズベキスタンの鉄道インフラ改善に寄与する一方、高速鉄道の運営など両国鉄道分野全般の協力拡大につながると期待される」と述べた。

KTX-イウムは現代ロテムが独自で開発した最高時速250-260キロの動力分散式列車で、2021年1月から中央線をはじめ、中部内陸線と江陵(カンヌン)線などで運行されている。動力分散式は従来のKTX、KTX-山川のように前の機関車が後ろに連結された客車を引いて走る動力集中式とは違い、別途の機関車なく客車の下に動力(モーター)を分散配置して走行する。動力源が複数あるため加速・減速能力が優れ、車両幅が広く、座席数も多い。


今回ウズベキスタンに輸出する高速鉄道は現地の要求に合わせてKTX-イウムを改良することになる。6両1編成のKTX-イウムとは違い、ウズベキスタン高速鉄道(UTYEMU-250)は7両1編成と1両多い。列車の内部も優等室と一般室のKTX-イウムとは異なり、VIP室、ビジネス室、一般室などに座席がさらに細分化され、食堂車が追加されるという。車両の維持・保守はKORAIL(韓国鉄道公社)が担当する。

韓国の技術で開発した高速鉄道が海外進出に成功し、今後のさらなる市場開拓への期待感も高まっている。朴相佑(パク・サンウ)国土交通部長官は「今回の供給契約をきっかけに高速鉄道建設と車両、運営につながるK(韓国)-鉄道が世界に進出できるよう支援を惜しまない」と明らかにした。国土部によると、2025年の世界高速鉄道車両事業は約10兆ウォン(約1兆1000億円)台と予想される。

この日、両国は高速鉄道供給契約を含む計17件の契約および了解覚書(MOU)、意向書などを締結した。両国の鉄道発展のための協力などの内容も含まれた。大統領室は「今回の契約を契機に、下半期に入札予定のタシケント-アンディジャン高速道路を含む53億ドル規模のインフラ事業受注に関連したウズベキスタン政府の協力も期待できることになった」と伝えた。

タングステン・モリブデンなど半導体・二次電池の素材となる核心鉱物が豊富なウズベキスタンと資源サプライチェーン協力も強化することにした。尹大統領は「ウズベキスタンの豊富な鉱物資源と韓国の優秀な技術力を結びつけ、両国間サプライチェーン協力のシナジーを最大化することにした」と述べた。これを受け、産業通商資源部はウズベキスタン鉱業・地質省と「核心鉱物サプライチェーン協力パートナーシップ約定」を結んだ。両国が核心鉱物探査から開発・精錬・製錬・活用まで全周期の協力を構築するという内容だ。また、核心鉱物探査で経済性が確認される場合、韓国企業が優先して開発および生産に参加する機会を用意した。産業部はこの日、「ウズベキスタン地域暖房現代化協力約定」も締結した。

尹大統領は首脳会談の後、「韓国-ウズベキスタンビジネスフォーラム」に出席し、「30年前の1994年に大宇自動車工場がアサカ市に初めて進出して両国の経済協力が始まり、いまやウズベキスタンは年間40万台の自動車を生産する中央アジア自動車産業を代表する国になった」とし「大韓民国は中央アジアの核心国ウズベキスタンと協力しながら未来に向かって共に進んでいく」と約束した。韓国側からは崔泰源(チェ・テウォン)大韓商工会議所会長、辛東彬(シン・ドンビン、重光昭夫)ロッテグループ会長、張仁和(チャン・インファ)ポスコグループ会長らが出席した。



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