イランが最近ウラン濃縮施設を拡張したと、国際原子力機関（ＩＡＥＡ）が明らかにした。

１３日（現地時間）のロイター通信によると、ＩＡＥＡは報告書で「イランがフォルドゥ地下核施設にウラン濃縮のための遠心分離機を追加で設置した」と伝えた。

報告書によると、イランは９、１０日に遠心分離機追加設置計画をＩＡＥＡに通知した。遠心分離機１７４台の追加する予定で、一部はすでに設置が終わった。


国際社会ではイランのウラン濃縮施設拡張について、最近開催された６月のＩＡＥＡ定期理事会で核施設査察のための協力をイランに促す決議案が通過したことへの対応という見方が多い。

イランは２０１５年に締結されたイラン核合意（ＪＣＰＯＡ、包括的共同行動計画）に基づき２０２．８キロの低濃縮（３．６７％）ウランに限り保有することができた。

この合意はイランが核兵器開発努力を中断する見返りとして対イラン経済制裁を解除するという内容を盛り込んでいた。

その後、米国はトランプ大統領在任当時の２０１８年、核合意を一方的に破棄して対イラン制裁を復元させた。

これに対しイランはウラン濃度を６０％まで高める一方、備蓄量も増やした。イランが高濃縮ウランを生産すると、国際社会は「核兵器製造の動き」と疑ってきた。さらに「イランの未申告施設で秘密核活動が進行中」という疑惑までが浮上した。

核合意を回復させるにはイラン内の核施設に対するＩＡＥＡの透明な査察が保障されなければならない。しかしＩＡＥＡの検証要求にイランは消極的だった。

ＩＡＥＡの決議案は査察協力を要求するものだが、イラン側は米国の影響が及んだ「反イラン決議案」と変わらないとして反発した。