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「名前呼んでコミュニケーションするゾウ…賢く興味深い存在」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ゾウの資料写真[Pixabay]

アフリカゾウが人のように互いに名前を呼んでコミュニケーションを取っているという研究結果が出た。

ロイター通信などが10日に伝えたところによると、米国の行動生態学者ミッキー・パルド氏らの研究チームは、アフリカサバンナゾウが個別に名前のような呼称の鳴き声を学び認識して使う能力を持っているという研究結果を科学誌ネイチャー・エコロジー・アンド・エボリューションを通じて公開した。

こうした研究結果はケニアのアンボセリ国立公園とサンブル国立保護区のゾウ100頭以上の鳴き声を分析して得たという。


研究チームは機械学習モデルを利用してこれらの鳴き声のうち、特定のゾウを呼ぶ鳴き声と推定される音響を分類した後、これをそのゾウに聞かせどのような反応を見せるのかテストした。

その結果、各ゾウは自身を指す特定の鳴き声に平均してより強く反応し、他の鳴き声よりも情熱的に行動したり、鳴き声が出るスピーカーに近付いたりしたという。また、これらのゾウは人間のように名前の役割をする鳴き声を恣意的に定めて相手を呼ぶように見えたという。

研究チームはゾウの呼称体系が、相手の鳴き声をまねて呼び掛けるイルカとオウムなどとは違う方式だと説明した。

パルド氏は「このようなやり方で互いに話しかけるためにゾウは特定の鳴き声を特定個体と関係づけ、その鳴き声を利用して対象の注意を引く方法を習わなければならない」と説明した。続けて「このためには精巧な学習能力と社会的関係に対する理解が必要だ。任意に定めた名前で相手を言及するにはある程度抽象的な思考能力がなければならない」と説明した。

論文の共同著者であるジョージ・ウィットマイヤー氏は「今回の研究はゾウがどれだけ賢く興味深い存在なのかを見せる。これがゾウの保存と保護に関するさらに大きな関心につながってほしい」と話した。



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