尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が慶尚北道浦項(キョンサンブクド・ポハン)の迎日湾(ヨンイルマン)沖深海に油田が存在する可能性に直接言及し、市場は連日興奮状態だ。証券市場で石油・ガスと少しでも関連する銘柄は3日から急騰傾向を見せた。専門家らはしかし、韓国政府の計画通りに12月から探査ボーリングが始まるならば、結果が出ることが予想される来年上半期まではどんな拡大解釈も警戒すべきと口をそろえる。実際に油田が存在しても開発と生産までには相当な時間がかかる見通しだ。
関連業界によると、油田開発は大きく3段階で進められる。1段階で物理探査、2段階で探査ボーリング、3段階で商業開発の順だ。物理探査は大地を構成する物理的性質の差を利用して地質や岩盤の種類などを調査するものだ。探査ボーリングは深海の地中深くに穴を掘り、資源存在の有無を確認するものだ。韓国石油公社関係者は「商業開発は物理探査資料を先に収集し、電算処理と資料解釈過程を経て石油・ガス埋蔵の有無を推論した後、探査ボーリングを通じてこれを確認した後に進められる」と話した。
これによると、現在の進行状況はあくまでも1段階に当たり、それさえ不確実性が多く残った状況と解釈される。探査ボーリングの成功率を20%と特定した米アクトジオ顧問のビトール・アブレウ氏の7日の記者会見によると、韓国政府とアクトジオは物理探査のデータ分析を通じて油田が存在する時に現れる炭化水素の累積可能性がある岩石の状態ということ程度を確認した状況だ。これに対し漢陽(ハニャン)大学資源環境工学科のイ・グンサン教授は「経済性が予想されるほど炭化水素が累積していることはまだ実際に確認できていない点で物理探査をさらに進捗させる必要があるようにみえる。データを複数の専門家が分析するクロスチェックの過程も必要だ」と話す。
1段階で良い結果を得て2段階である探査ボーリングに入っても少なくない難関を乗り越えなければならない。水深1000メートル以上の深海ではボーリング孔をひとつ掘るだけで1000億ウォンがかかるが、実際には5つのボーリング孔が必要で5000億ウォンがかかる見通しだ。探査ボーリングの成功率が20%という仮定の下でだ。しかし5つのボーリング孔を掘っても成功できない可能性を排除することはできない。業界では、通常ボーリング1カ所当たりの成功率を10%前後とみている。いくつのボーリング孔を掘らなくてはならないのか、あとどれだけ費用がかかるかは現時点ではわからないという話だ。
韓国海洋大学エネルギー資源工学科のイム・ジョンセ教授は、「確率が20%か10%かは物理探査段階である現時点で意味がない。ボーリングに入ってこそ具体的な数値がわかる」と説明した。深海探査ボーリングは費用だけでなく時間も長くかかる。仁荷(インハ)大学エネルギー資源工学科のシン・ヒョンドン教授は、「ボーリング孔にかかる費用だけでなく、リサーチと資材購入にも多くの費用と時間が必要だ。探査ボーリングと関連して必要な契約だけで数百件に達するだろう」と付け加えた。
深海探査ボーリングに成功して油田を発見したとしても解決しなければならないことは多い。埋蔵量などを検討して商業開発が有意味な油田なのかの経済性分析に向けた評価ボーリング過程」を経なければならない。通常はこの段階を2.5段階という。経済性分析をするには少なくとも2段階までは通過しなければならないという話だ。2.5段階を超えて本格的な商業開発に乗り出し、最終的に商業生産段階まで進むにはどれだけ早くても2035年ごろにはなるだろうと分析される。ソウル大学エネルギー資源工学科のチェ・ジョングン教授は、「探査ボーリングと評価ボーリング、最終検証まで2~3年が必要とされる。探査ボーリングは一度に成功できず、遅くも速くもない平均水準の期間がかかるという仮定の下での話」と話した。通常、ボーリングは1回で1~2カ月ほどがかかるが、何回のボーリングを経て成功するかによって事業の所要期間も変わるという話だ。
1回で成功すれば期間は大きく短縮することができるが、そのような確率は高くはない。そしてボーリング成功後に商業開発と商業生産までは通常8~10年がかかるという点を考慮すれば、合計すると10~13年は必要だというのがチェ教授の説明だ。こうした状況で韓国政府も慎重な立場を見せている。産業通商資源部の安徳根(アン・ドックン)長官は「経済規模は埋蔵量を確認してみなければわからないが過度な期待感を形成することもあり用心している」と話したりもした。
専門家らは韓国政府と各界が長期的見識から油田開発を推進し結果を見守らなければならないと強調する。イム・ジョンセ教授は「2035年を見据えるものだとしても政府が油田開発事業に対する主要計画をあらかじめ立てるのは望ましい。探査ボーリング状況を見守って計画を(それに合わせて)修正し続けることになるだろう」と話した。チェ・ジョングン教授は「最初のボーリングに失敗すればまた批判が提起されるだろうが、韓国政府がこれをひとつひとつ解消するのに時間を浪費するよりは早くボーリングを繰り返し試みて事業期間を短縮させなければならない。ただ失敗した時に備えた計画はしっかりと立てなければならない」と注文した。
関連業界によると、油田開発は大きく3段階で進められる。1段階で物理探査、2段階で探査ボーリング、3段階で商業開発の順だ。物理探査は大地を構成する物理的性質の差を利用して地質や岩盤の種類などを調査するものだ。探査ボーリングは深海の地中深くに穴を掘り、資源存在の有無を確認するものだ。韓国石油公社関係者は「商業開発は物理探査資料を先に収集し、電算処理と資料解釈過程を経て石油・ガス埋蔵の有無を推論した後、探査ボーリングを通じてこれを確認した後に進められる」と話した。
これによると、現在の進行状況はあくまでも1段階に当たり、それさえ不確実性が多く残った状況と解釈される。探査ボーリングの成功率を20%と特定した米アクトジオ顧問のビトール・アブレウ氏の7日の記者会見によると、韓国政府とアクトジオは物理探査のデータ分析を通じて油田が存在する時に現れる炭化水素の累積可能性がある岩石の状態ということ程度を確認した状況だ。これに対し漢陽(ハニャン)大学資源環境工学科のイ・グンサン教授は「経済性が予想されるほど炭化水素が累積していることはまだ実際に確認できていない点で物理探査をさらに進捗させる必要があるようにみえる。データを複数の専門家が分析するクロスチェックの過程も必要だ」と話す。
1段階で良い結果を得て2段階である探査ボーリングに入っても少なくない難関を乗り越えなければならない。水深1000メートル以上の深海ではボーリング孔をひとつ掘るだけで1000億ウォンがかかるが、実際には5つのボーリング孔が必要で5000億ウォンがかかる見通しだ。探査ボーリングの成功率が20%という仮定の下でだ。しかし5つのボーリング孔を掘っても成功できない可能性を排除することはできない。業界では、通常ボーリング1カ所当たりの成功率を10%前後とみている。いくつのボーリング孔を掘らなくてはならないのか、あとどれだけ費用がかかるかは現時点ではわからないという話だ。
韓国海洋大学エネルギー資源工学科のイム・ジョンセ教授は、「確率が20%か10%かは物理探査段階である現時点で意味がない。ボーリングに入ってこそ具体的な数値がわかる」と説明した。深海探査ボーリングは費用だけでなく時間も長くかかる。仁荷(インハ)大学エネルギー資源工学科のシン・ヒョンドン教授は、「ボーリング孔にかかる費用だけでなく、リサーチと資材購入にも多くの費用と時間が必要だ。探査ボーリングと関連して必要な契約だけで数百件に達するだろう」と付け加えた。
深海探査ボーリングに成功して油田を発見したとしても解決しなければならないことは多い。埋蔵量などを検討して商業開発が有意味な油田なのかの経済性分析に向けた評価ボーリング過程」を経なければならない。通常はこの段階を2.5段階という。経済性分析をするには少なくとも2段階までは通過しなければならないという話だ。2.5段階を超えて本格的な商業開発に乗り出し、最終的に商業生産段階まで進むにはどれだけ早くても2035年ごろにはなるだろうと分析される。ソウル大学エネルギー資源工学科のチェ・ジョングン教授は、「探査ボーリングと評価ボーリング、最終検証まで2~3年が必要とされる。探査ボーリングは一度に成功できず、遅くも速くもない平均水準の期間がかかるという仮定の下での話」と話した。通常、ボーリングは1回で1~2カ月ほどがかかるが、何回のボーリングを経て成功するかによって事業の所要期間も変わるという話だ。
1回で成功すれば期間は大きく短縮することができるが、そのような確率は高くはない。そしてボーリング成功後に商業開発と商業生産までは通常8~10年がかかるという点を考慮すれば、合計すると10~13年は必要だというのがチェ教授の説明だ。こうした状況で韓国政府も慎重な立場を見せている。産業通商資源部の安徳根(アン・ドックン)長官は「経済規模は埋蔵量を確認してみなければわからないが過度な期待感を形成することもあり用心している」と話したりもした。
専門家らは韓国政府と各界が長期的見識から油田開発を推進し結果を見守らなければならないと強調する。イム・ジョンセ教授は「2035年を見据えるものだとしても政府が油田開発事業に対する主要計画をあらかじめ立てるのは望ましい。探査ボーリング状況を見守って計画を(それに合わせて)修正し続けることになるだろう」と話した。チェ・ジョングン教授は「最初のボーリングに失敗すればまた批判が提起されるだろうが、韓国政府がこれをひとつひとつ解消するのに時間を浪費するよりは早くボーリングを繰り返し試みて事業期間を短縮させなければならない。ただ失敗した時に備えた計画はしっかりと立てなければならない」と注文した。
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