船長なく４カ月間も漂流中のサッカー韓国代表が今度は本来の実力を発揮できるのだろうか。

金度勲（キム・ドフン）臨時監督が率いる韓国代表は６日午後９時（日本時間）、シンガポールナショナルスタジアムでシンガポール代表と２０２６北中米ワールドカップ（Ｗ杯）アジア２次予選グループリーグＣ組第５戦を行う。韓国は国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）ランキング２３位、シンガポールは１５５位だ。第４戦まで３勝１分け（勝ち点１０）の韓国は中国（勝ち点７）、タイ（勝ち点４）、シンガポール（勝ち点１）を抑えて組１位。シンガポール戦で引き分け以上なら中国との最終第６戦の結果に関係なく３次予選進出が確定する。

ユルゲン・クリンスマン監督（ドイツ）が２月に解任されて以降、韓国代表は監督代行体制でＡマッチに臨んでいる。４月に黄善洪（ファン・ソンホン）臨時監督体制でＡマッチを行った大韓サッカー協会は、今回のシンガポール戦までに正式に監督を決定する計画だった。しかし適任者を探せず、金度勲（キム・ドフン）監督にまた臨時で代表チームの指揮棒を任せた状況だ。


シンガポールでもイングランドプレミアリーグの得点王になった「キャプテン」孫興慜（ソン・フンミン、トッテナム）の人気は爆発的だ。このため５万席規模のシンガポールナショナルスタジアムのチケットは先月２６日に早くも完売となった。孫興慜を含む韓国代表チームは３日夜にシンガポールのチャンイ国際空港に到着したが、夜の遅い時間にも数百人のシンガポールファンが空港に集まり、周辺の交通に支障が生じるほどだった。

シンガポールで開催されるサッカー試合では珍しくチケットの不正取引も登場した。シンガポールＣＮＡは２日、「韓国－シンガポール戦のチケットがオンライン上で高額で転売されている」と報じた。シンガポール－韓国戦のチケット価格は１０シンガポールドル（約１万ウォン）－４０シンガポールドルだ。

ＣＮＡによると、２０シンガポールドルの入場券が３倍を超える７５シンガポールドルで取引されている。５０００席が配分されたアウェーチームの応援席チケットはさらに高く取引されている。３０シンガポールドルのチケットを８倍以上の２５０シンガポールドルで売るケースもみられる。