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ジャングルの真ん中に「ソウルの4倍規模」の首都作るインドネシア…韓国には機会か(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
新首都が入るボルネオ島は1億4000万年になる世界最大規模の熱帯雨林に覆われ、「東南アジアのアマゾン」と呼ばれる。オランウータンなど絶滅の危機にある土着種の生息地として知られる。ヌサンタラ予定地の総面積は2561平方キロメートルで、ジャカルタの662平方キロメートル、ソウルの605平方キロメートルの4倍、シンガポールの740平方キロメートルの3.5倍規模だ。

環境破壊への懸念にインドネシア政府はヌサンタラを親環境スマートシティとして設計したと反論している。風力、太陽光、水力など再生可能エネルギーだけを使い、都市の65%を森にして2060年までに炭素排出ゼロを達成するというのがジョコ大統領の構想だ。

すでに2022年から約20万人の労働者が投入され「ジャングルの中のユートピア」建設に拍車をかけている。工事進行状況が最も速いところは政府核心業務区域(KIPP)内にある大統領宮だ。大統領宮はインドネシアの国鳥である伝説の鳥「ガルーダ」が羽根を広げた姿を形象化した。米航空宇宙局(NASA)が最近公開した衛星写真ではボルネオ島東部地域に過密な熱帯雨林が切り開かれ、その場所に広がる道路網と巨大な建物が確認できる。


◇拘束力ある契約は皆無務…韓国はまだ模様眺め

ヌサンタラに米国のビッグテック企業が投資する可能性もある。4月30日にマイクロソフトのサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)がジャカルタを訪問しジョコ大統領と会った席で、インドネシアに向こう4年間に17億ドルを投資すると約束した。同月17日にアップルのティム・クックCEOもジャカルタを訪れ、インドネシアにiPhone製造施設の建設を検討すると明らかにした。

ジョコ大統領はこれら企業に新しい施設をヌサンタラに建設してほしいと提案した。ブディ通信情報相は「ジョコ大統領がアップルにヌサンタラのスマートシティプロジェクトに参加してほしいと要請し、良い反応を得た」と伝えた。

だがまだ業務協約(MOU)や投資意向書水準だけで、拘束力のある投資契約は一件もない。コロナ禍前の2020年1月にソフトバンクの孫正義会長はジャカルタを訪問して300億ドルを投資すると約束したが2年後に特別な理由を明らかにしないまま撤回した。ジョコ大統領が「ヌサンタラ投資に大きな関心を見せている」と明らかにしたサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)も主要契約を締結していない状態だ。

韓国政府と企業もこれまでヌサンタラ開発に積極的に飛び込んでいない。インドネシアは韓国に「世宗市(セジョンシ)行政首都移転経験を生かしヌサンタラプロジェクトに積極的に参加してほしい」との意向を示してきた。KOTRAの東南アジア地域専門家ポク・ドッキュ氏は「ヌサンタラ新首都移転事業は東南アジアだけでなくアジア全体に大きな話題。単純な事業性を問い詰めるよりは、アーバン・エア・モビリティ(UAM)や水素産業など韓国の新技術と能力を世界に広報する機会ととらえて主導的に活用する必要がある」と話した。


ジャングルの真ん中に「ソウルの4倍規模」の首都作るインドネシア…韓国には機会か(1)

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