◇ガルベス野党候補、大衆親和的なイメージ

世論調査で支持率２位を記録しているガルベス氏は制度的革命党（ＰＲＩ）・国民行動党（ＰＡＮ）・民主革命党（ＰＲＤ）など野党３党の連合候補だ。２０１８年から昨年まで上院議員を務めていた。洗練されてクールなイメージのシェインバウム氏とは違い、優れたユーモア感覚と気さくな人柄で大衆の中に食い込んでいる。

政策でも政府与党と差別化を図っている。シェインバウム氏は港・鉄道など主要インフラ現代化、緊縮財政、政府の負債縮小、老齢税金拡大などオブラドール氏の従来の政策を継承すると宣言した反面、ガルベス氏は貧富の格差解消や警察制度の改善を通した治安安定化など現政権で批判を受けている政策に対する代案づくりに焦点を合わせた。ウォール・ストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）は「ガルベスは今回の大統領選挙で明らかな弱者だが、有権者投票率が６０％以上高まるなら予想外の勝利を収める可能性もある」と伝えた。


今回のメキシコ選挙に対して韓国外大中南米研究所のハ・サンソプ教授は「大統領選挙に劣らず上下院総選挙の結果も重要だ」としながら「大統領選挙と総選挙が同じ日に実施され、有権者が支持する大統領候補と同じ党に投票する可能性が高まる。これは権力集中につながり、民主主義の危機を呼び込む場合がある」と懸念した。


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