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金与正氏「汚物を拾って嫌な気持ちになってみろ…何十倍で対応」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

金与正(キム・ヨジョン)労働党副部長

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の妹である金与正(キム・ヨジョン)労働党副部長は29日、韓国に対する汚物風船とビラと推定される物体の散布に関連して「大韓民国に対するビラ散布が我が人民の表現の自由に該当し、韓国国民の知る権利を保障すること」と主張した。



与正氏はこの日、朝鮮中央通信を通じて報道された談話で「大韓民国種族は朝鮮民主主義人民共和国人民の正義の『表現の自由』を奪うことはできない」と明らかにした。


また「韓国のものたちは我が人民が散布する汚物を『表現の自由保障』を叫ぶ自由民主主義の幽霊どもに送る心のこもった『誠意の贈り物』としてしっかりと感じて、これからもずっと拾い集めなければならない」としながら「我々は今後韓国のものたちが我々に散布する汚物量の何十倍で1件当たりに対応していくだろう」とした。

続けて「我々があいつらからいつもされていることをちょっとやってみたが、なぜ火の夕立ちに遭ったかのように大騒ぎしてしているのか分からない」としながら「我々が数年間そのように問題視して中断を要求してきたくだらない物の散布遊びを、あいつら自身が直接されてみて、結局たった一日で白旗を揚げて投降した格好」と話した。

さらに「あの韓国のものたちの目には北に飛んで行く風船は見えず、南に飛んでくる風船だけが見えたのだろうか」とし「今、ごみのような韓国のものたちは、我々に対するあいつらのビラ散布は『表現の自由』と騒ぎ、それに相応した同じ我々の行動に対しては『国際法の明白な違反』というふてぶてしい主張をしている」と主張した。

あわせて「風船が飛んで行く方向によって『表現の自由』と『国際法』が規定されるのか。ふてぶてしいにもほどがある」とし「韓国種族どもというのが、どれほど拙劣で恥知らずなものたちであるか、改めて確認できる機会」と付け加えた。

与正氏は「野良犬すら見向きもしないようなこれっぽっちの値打ちもない貨幣と物を押し付けて、我が人民を著しく愚弄冒涜(ぼうとく)した韓国のものどもも、同じことを嫌というほどされてみるがいい」とし「汚物を拾いながら、それがどれくらい汚らしく疲れることかを体験すれば、国境地域での散布遊びに対して『表現の自由』という言葉が簡単に口にできるようなものではないことに気づくだろう」と繰り返し主張した。

一方、北朝鮮が汚物とごみを入れた大量の「汚物風船」を韓国各地で散布した。各地で風船とこの風船につけられて飛んできたビラを見たという目撃談が出ている。

この日、合同参謀本部によると、北朝鮮が28日夜から散布した対南風船は京畿(キョンギ)、江原(カンウォン)、慶尚(キョンサン)、全羅(チョルラ)など全国各地で260個余りが観測された。今回飛んできた風船には汚物や紙くず、糞尿などが袋に入ってつけられていた。北朝鮮は大きなビニール袋に内容物を入れてこれを風船につけて散布したが、一定時間経過すれば、この袋を爆発させることができるタイマーまで付着した。韓国軍は対南風船の撃墜は試みないで、落ちるまで地域別に監視を続けている。

韓国軍関係者は「きょう衛星利用測位システム(GPS)電波撹乱(かくらん)の試みがあったが、これに関連した民間や軍の被害はない」と説明した。

北朝鮮は26日、国防省の談話を通じて韓国側民間団体の対北ビラ散布を非難して「国境地域で繰り返されるビラと汚物散布行為に正面対抗するだろう」と警告してから3日後に韓国側に「汚物風船」を散布した。



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