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「ギャラクシーリング」発売始動するサムスン電子…ヘルスケア生態系も育てる

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

スペインのバルセロナで開かれたモバイル・ワールド・コングレス(MWC)2024のサムスン電子展示ブースに陳列された「ギャラクシーリング」のシルバー。[写真 サムスン電子]

サムスン電子が指輪型スマート機器である「ギャラクシーリング」の発売を控えヘルスケア事業の裾野を広げている。世界的ヘルスケア市場の成長に合わせてウェアラブル機器と組み合わせられる市場生態系を育てていくという戦略だ。

サムスン電子は28日、京畿道城南市(キョンギド・ソンナムシ)のホテルで「サムスンヘルスパートナーデー」を開催した。サムスンヘルスはモバイル機器と連結して睡眠、運動、献立、心の健康などの側面からユーザーが自身の健康状態を管理できるプラットフォームだ。サムスン電子がヘルスケアを単一テーマとして行事を行ったのはこの日が初めてだ。行事にはサムスンソウル病院などの専門医療機関から、医療人工知能(AI)専門企業のメディカルAI、デジタルヘルス企業のヒューレイポジティブ、血糖測定機製造会社のアイセンス、スポーツプラットフォームのリリアスとヤナドゥなどヘルスケア産業関係者200人以上が参加した。

◇マットレス企業ともコラボ…生態系広げる


サムスン電子はパートナー企業との協力を強化し、総合的な健康管理が可能なデジタルヘルスケア生態系を作ると強調した。サムスン電子のパク・ホンスMX(モバイル経験)事業部デジタルヘルスチーム長は「サムスン電子の革新的な技術とパートナー企業の専門性が結合してデジタルヘルス生態系が成長し高度化されるだろう」と話した。

◇大きくなるデジタルヘルスケア市場

サムスンがヘルスケア分野に力を入れているのには理由がある。ヘルスケア領域はデジタル化水準がまだ高くない。個人の生体情報利用に対するガイドラインが明確でなく、関連規制が多かった影響だ。だが慢性疾患予防に関心が高い中高年人口と健康管理サービスに積極的な若い消費者がいずれも増えており、市場の成長の可能性は大きい。市場調査会社GIAによると世界のデジタルヘルスケア市場の規模は2020年の1525億ドルから2027年には5088億ドル規模に年平均18.8%成長する見通しだ。

サムスン電子のほかにも複数のビッグテック企業がウェアラブル機器を通じてヘルスケア市場への参入を続けている。時計や指輪、付着型パッチ形態の機器は生体データをリアルタイムで確保でき、これをAIと結合すればユーザーに合わせた健康ソリューションまで提供できるためだ。アップルは今年10周年を迎えるアップルウォッチに高血圧と睡眠時無呼吸症を感知する健康機能を大挙追加する可能性が大きい。アップルウォッチ用血糖測定センサーも開発中であることがわかった。また、今年末に発売する第4世代エアポッズに聴力測定機能を搭載する。ユーザーの聴力水準を確認して音の大きさを調節する「補聴器モード」も提供する予定だ。中国のファーウェイとシャオミなどもスマートウォッチ・バンドなどウェアラブル機器のヘルスケア機能を強化する傾向だ。

◇指輪で勝負か

こうした中で業界の関心は下半期に発売されるサムスン電子のギャラクシーリングに集まっている。世界的ビッグテック企業のうち指にはめる指輪形のウェアラブル機器を出すのはサムスン電子が初めてだ。サムスン電子は7月10日にフランスのパリで開催する予定のギャラクシーアンパック行事で最新のギャラクシーZシリーズなどとともにリング製品を公開する予定だ。サムスン電子はこの日のヘルスケアパートナーデー行事会場でもギャラクシーリングの実物を展示した。

ギャラクシーリングには睡眠パターン、女性の健康、心臓健康モニタリング機能が搭載される予定だ。睡眠パターンモニタリング機能は睡眠中の心拍数、呼吸、寝返り、入眠までの所要時間の4種類を測定し既存のギャラクシーウォッチより高度化されたデータを提供できる。サムスン電子の盧泰文(ノ・テムン)MX事業部長は今年初めの記者懇談会で「モバイルヘルスがますます重要になっているが、「オルウェイズ・モニタリング」が核心。24時間365日必須ヘルス情報を送るためにはリングというフォームファクターがサムスンヘルスの完成のためには必要だ」と話した。



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