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就職難の職業系高校卒業生「とりあえず大学進学」…韓国、高卒就業者数が大幅減少

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

釜山・海雲台のBEXCOで開かれた「2023年度釜山職業教育博覧会」。ソン・ボングン記者

昨年高卒青年就業者がコロナ禍最も大幅に減少したことがわかった。高校の卒業証書だけで就職先を見つけるのが困難で代わりに大学進学を選ぶケースが増えた影響とみられる。

韓国統計庁の経済活動人口調査マイクロデータを分析した結果、昨年の29歳までの高卒青年の就業者は前年比5万3000人減少した168万7000人を記録した。現在の方式で統計が作成された2014年以降、コロナ禍があった2020年の5万8000人減を除けば最も大きい減少幅だ。

これに対し大学院を含め4年制大学卒の青年就業者は137万6000人から138万6000人に1万人増加した。昨年の全青年就業者が9万8000人減少した点を考慮すれば相当な増加幅だ。


高卒青年就業者は2015年から2019年まで増減を繰り返したが2020年にコロナ禍の影響で大幅に減った。その後2021年に8万3000人、2022年に7万4000人増えるなど回復傾向を見せたが、昨年は再び減少に転じた。

一次的には高卒人口が減少した影響が大きい。高卒青年人口は2022年の387万3000人から昨年は370万9000人に16万4000人減少した。同じ期間に大卒青年人口は189万9000人から191万人に1万1000人増えた。これは人口減少傾向にもかかわらず大学進学率はむしろ高まった結果だ。

こうした現象の裏には高卒就職の困難で職業系高校の生徒らが大学に進学する割合が増えた点がある。

◇韓国政府「高卒の就職増やせ」公共機関採用拡大…就職準備金も推進

早期就職に向け職業系高校に入ったが、就職が容易でないためひとまず大学に進学する方法を選ぶケースが増えているということだ。

教育部と韓国教育開発院が発表した「2023年職業系高校卒業者就業統計調査」によると、職業系高校から就職する割合は2022年の57.8%から昨年は55.7%と2.1ポイント減ったのに対し、専門大学を含む大学進学者は45.2%から47.0%に1.8ポイント増えた。

産業需要に合わせた特殊目的高校であるマイスター高校を除くと進学率は50.5%まで上がる。特性化高校と一般高校職業班から大学に進学する割合が半分を超えているのだ。教育開発院関係者は「最近持続的に職業系高校卒業者の就職率が下がり進学率が上がる傾向。マイスター高校は就職需要は多いが、一般特性化高校は相対的に就職需要が弱い側面がある」と明らかにした。

韓国政府は階層移動の機会を増やすために高卒就業支援を拡大する方針だ。最近発表された「社会移動性改善案」には公共機関の新規採用で高卒の割合を増やし、職業系高校の拠点学校を拡大して状況に合わせた求職情報を提供するなどの内容が盛り込まれた。就職準備金支援も推進することにした。企画財政部のチュ・ファンウク経済構造改革局長は「職業系高校の生徒はすでにやりたいことを見つけているが、高卒という理由で就職が困難なことが多い。公共機関の新規採用制度を改善し民間にも拡散を誘導する」と明らかにした。

地域にある中小企業と職業系高校の間で就職連係を強化すべきという提言も出ている。中小ベンチャー企業研究員のノ・ミンソン研究委員は「劣悪な勤務条件などで生徒らが中小企業への就職を避ける側面もある。職業系高校卒業者が良質の中小企業を探し就職できるよう政府支援を拡大する必要がある」と話した。



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