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靴から基準値8000倍の発がん性物質…中国個人輸入の取り締まり強化に動いた韓国政府

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

キム・ジユン記者

韓国では、今後認証マークがない子ども用玩具や水遊び器具などはアリエクスプレス(AliExpress)やテム(Temu)などを通した個人輸入が不可能になる。肌に直接触れる化粧品・衛生用品などに対してはリアルタイムのモニタリングをして有害性が確認されれば国内搬入を遮断する。

韓国政府は16日、韓悳洙(ハン・ドクス)首相主催で国政懸案関係長官会議を開き、このような内容の「消費者安全強化および企業競争力向上方案」を発表した。これまで海外から個人輸入する製品は国家認証統合マーク(KC)認証など安全確認手続きがなくても国内への搬入が可能だった。このため危険製品の搬入が増えたことを受けて安全管理を強化しようという趣旨だ。

安全認証を必須として指定したのは80品目だ。まず子ども用品34品目はKC認証がなければ韓国内に持ち込むことはできなくなる。学用品・おもちゃ・自転車・ベビーカー・水遊具など子ども製品安全特別法に規定されたすべての子ども用製品が含まれる。ソウル市によると、最近中国個人輸入ECサイトで販売中の子ども用カチューシャから発がん性物質であるフタレート系可塑剤(DEHP、DBP)が基準値の最大270倍超過して検出された。2月国家技術標準院の調査当時、基準値の8000倍を越えるカドミウムが検出された子ども用革靴なども認証点検の対象だ。


電線・コード・スイッチ・電気温水マット・照明器具など電気・生活用品34品目、殺菌剤や消毒剤など生活化学製品12品目もKC認証義務化の対象となっている。この80品目でなくても、肌に直接触れる化粧品や装身具などに対しても検査を行い、使用禁止原料を含有しているか鉛・カドミウムなどが基準値を超過している場合、国内搬入を禁止する。

いわゆる「アリ・テ・シ」〔アリエクスプレス、テム、シーイン(SHEIN)〕と呼ばれる中国のインターネットショッピングプラットフォームを通した個人輸入が増えて消費者の不満・紛争も同時に増加する傾向にある。先月インターネットショッピングプラットフォームのうち、韓国ユーザー数の2・3位をそれぞれアリとテムが占めたほどだ。一部では消費者が安く購入できる権利を侵害するという指摘もある。

いわゆる「コピー品」販売に対する取り締まりも強化する。政府が持っている偽造品情報をベースに海外プラットフォームに対するモニタリングを行う。商標法改正を通じて偽造品遮断措置を履行しないプラットフォームに対する制裁方案も用意することにした。



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