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「10本の指すべて切断」…パタヤ韓国人ドラム缶殺人、拷問の可能性

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
タイの有名観光地のパタヤで韓国人のAさんがセメントの入ったドラム缶から遺体で発見された事件と関連し、容疑者の残酷な犯行が次から次へと明らかになっている。被害者の身体を傷つけ、家族には被害者の臓器を売買すると脅したりもした。

タイ首都警察局副局長は13日、前日バンコクのマッカサン警察署で開かれた合同捜査チーム会議で、被害者のAさんの遺体の10本の指がすべて切られた状態だったと明らかにした。公営放送PBSは「Aさんの指の切断時期を特定するには警察病院法医学研究所の分析結果を待たなければならない。もし死亡前に指が切断されたとすれば拷問の一環、死亡後ならば身元確認を難しくするための目的かもしれない」と説明した。

犯行動機はまだ明らかになっていない。日刊紙コムチャットルックは「警察が周囲を調査した結果、麻薬に関連しているという状況は見つからなかった。Aさんのタイ人の交際相手らはAさんと容疑者に親密な関係はなかったとし、バンコクのクラブで会っていくらもたっていないと陳述した」と伝えた。


容疑者らは遺体遺棄4日後の7日、Aさんの母親に「Aさんが麻薬を捨て自分たちに損害を負わせたので300万バーツ(約1269万円)を身代金に持ってこなければ息子の命はない」と脅迫した。容疑者がAさんの母親に身代金を要求する過程で「金を払わなければ殺害後に臓器を売る」と脅したりもしたと現地メディアは伝えた。

容疑者は犯行後にパタヤの宿泊先の防犯カメラをすべてなくしたという。バンコクポストは「3人の容疑者すべて韓国で前科があったというのが警察局副局長の説明」と伝えた。

Aさんは先月30日にタイに入国した。現地警察は「2日にバンコクのフアイクワンにある居酒屋で最後に見た」という目撃者を見つけ、この陳述を基に周辺の防犯カメラ映像を確保した。映像には3日午前2時ごろ韓国人の男2人がAさんと車に乗ってパタヤに移動する姿が写っていた。

翌4日午後9時ごろにパタヤの宿泊先近くの防犯カメラには黒い布で覆われたピックアップトラックが宿泊先を出て貯水池方向へ向かう姿が写っていた。警察は「彼らが宿泊先の外に出て黒いプラスチックバケツとロープを買った後、マプラチャン湖近くに1時間にわたり駐車した後に宿泊先に戻った事実を確認した」と明らかにした。警察は車に同乗した2人を含む韓国人の男3人を容疑者とみて捜査を進めている。

慶尚南道(キョンサンナムド)警察庁はAさんの殺人と死体遺棄などの容疑で容疑者の20代の男を12日午後7時46分ごろ全羅北道井邑(チョンウプ)で緊急逮捕した。男は9日にタイを離れ韓国に入国した。警察の調べに「共犯と一緒にいただけで犯行には加担していない」と容疑を否認した。警察は出入国記録と通話内訳などを通じてAさんとの関係、麻薬と関連性、殺害動機、犯行過程での役割などを集中的に捜査している。また別の容疑者2人はそれぞれカンボジアとミャンマーに逃げたという。



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