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これ以上持ちこたえられない自営業者…5大銀行の延滞額37%増=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
高金利局面が長期化して借入金を適時に返済できない自営業者の延滞規模が1兆ウォンを超えたことがわかった。

KB国民銀行、新韓銀行、ハナ銀行、ウリィ銀行、NH農協銀行の韓国5大都市銀行によると、個人事業者向け貸付総額のうち1カ月以上元利金が返済されない延滞金額は3月末基準で1兆3560億ウォンと集計された。昨年3月末の9870億ウォンより37.4%増えた。同期間に貸付総額が314兆6860億ウォンから322兆3690億ウォンに2.4%増加した点を考慮すれば、延滞金額が増えるスピードが速いことになる。5大銀行の平均延滞率は0.42%で、前年の0.31%に比べ上昇した。

銀行別に見ると、KB国民銀行の個人事業者延滞金額は3月期末に2640億ウォンで、昨年3月末の1730億ウォンより52.6%増えた。延滞率も0.20%から0.29%に上昇した。新韓銀行は2150億ウォンから2660億ウォンに23.7%増え、ハナ銀行は2410億ウォンから2770億ウォンに14.9%増加した。延滞率は新韓銀行が0.40%、ハナ銀行が0.47%だ。ウリィ銀行も3月末の延滞金額が2030億ウォンで1年前の1650億ウォンより22.7%増え延滞率が0.40%となった。NH農協銀行は1930億ウォンから3460億ウォンに79.3%増え延滞率は0.63%となった。


コロナ禍の時期に低金利で受けた貸付の満期が到来する中で、高金利状況に耐えられなかった自営業者が増えたと分析される。ある都市銀行関係者は「最近金額が比較的大きい賃貸事業者の貸付などの延滞が急速に増えている。高金利が長期化し延滞規模は当分さらに大きくなるかもしれない」と話した。

自営業者のうち3カ所以上の金融機関から資金を借り入れた多重債務者が増加しているというのが問題だ。ナイス評価情報によると、昨年末基準で自営業多重債務者数は173万1283人で個人事業者向け貸付のうち51.5%を占めた。韓国銀行は昨年12月の金融安定報告書で「高い貸出金利負担が続く中で自営業者の所得環境改善が遅れ商業用不動産市場が振るわない姿を見せた場合、脆弱借主を中心に不良規模が拡大する可能性がある」と指摘している。

多くの専門家は事業性が優れた優良自営業者を支援する選り分けが必要だと助言する。漢陽(ハニャン)大学経済学部のハ・ジュンギョン教授は「持ちこたえれば再起できる借主には時間を稼ぎ、持ちこたえるほど赤字が拡大する状況に置かれた借主には廃業費用支援などで構造調整を助けるなどさまざまな政策的支援が必要だ」と話した。



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