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医師は減ったのに…救急室に軽症患者がまた集まる、14%増加=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

9日、大田(テジョン)のある大学病院に到着した119救急隊員が急病患者を救急室に移送している。フリーランサー キム・ソンテ

「非救急軽症患者受け入れ不可」「単純異物除去、鼻血患者受け入れ不可」「顔面を含む単純裂傷(皮膚が裂けてできた傷)患者24時間受け入れ不可」。

8日午後2時45分、ソウル瑞草区(ソチョグ)ソウル聖母病院の救急室はこのような案内を中央救急医療センターの総合状況ボードに出した。総合状況ボードは119救急隊員や患者などがリアルタイムで病院救急室状況情報を把握するシステムだ。病院関係者は「救急車に乗って来る患者のうち、このような症状があるなら、一般総合病院や地域病院・医院に案内するようにという意味」と話した。

◇しばらく落ち着いていた救急室の軽症患者が再び増加へ


専攻医の集団行動で韓国政府が非常診療体系を運営して12週目に入った中で大型病院救急室を訪れる軽症患者が増加したことが分かった。初期に軽症患者の救急室利用が減る様相を呈していたが回復した格好だ。

8日、医師集団行動中央災難安全対策本部によると、7日基準で救急医療センター(圏域救急医療センター・地域救急医療センター・地域救急医療機関)の軽症患者はその前週に比べて11.8%増えた。重症・救急患者と中等症(重症と軽症の中間)患者もそれぞれ0.3%、3.5%増加した。

特に最上位救急室である圏域救急医療センターのような場合、2日基準で前週比軽症患者が14.6%増えた。保健福祉部の朴敏守(パク・ミンス)第2次官は前日(7日)のブリーフィングでこのような軽症患者増加傾向に言及して「圏域救急医療センターなど大型病院が重症・救急中心の診療体系を維持できるように軽症患者は地域内病院・医院を利用してほしい」と呼びかけた。

政府と医療界は専攻医離脱事態が長期化して大型病院を訪れる軽症患者が増加しているとみている。ソウル「ビッグ5」病院のある応急医学科教授(救急室長)は「患者が数週間、少しの間我慢していた」としながら「何か制度が作られて軽症患者の利用形態が改善されたわけではないことが分かると、患者が以前のように救急室を訪れている」と述べた。カトリック関東大学国際聖母病院応急医学科のソン・ミョンジェ教授は「軽症患者だけでなく治療時期を待ってやむをえず来た重症患者まで合わせて救急室の患者は増加傾向」とし「救急室で働く医師は前よりも少ないのに患者は例年水準なので救急室は弱り目に祟り目」と話した。

事態の序盤だった2~3月には軽症患者が救急室を訪れる事例が減って「救急室が救急室らしくなっている」という評価がでていた。竜仁(ヨンイン)セブランス病院応急医学科のイ・ギョンウォン教授は「患者が徐々に事態以前の診療形態を見せている」とし「韓国型救急患者分類道具(KTAS)のうち等級が低い4~5等級に該当する軽症患者が救急室で治療を受けて直ちに退院したとすれば、救急医療管理料全額を本人が負担するように障壁を高めるべきだ」と強調した。



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