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セーヌ川の「嘔吐水泳」にネズミがはびこる市内まで? …パリ五輪に赤信号(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
結局、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、セーヌ川の開幕式を放棄する可能性もあるという意思を明らかにした。また、先月「開幕式非常シナリオとしてプランBとプランCがある」と明らかにした。セーヌ川の船の行列をキャンセルし、トロカデロ広場で開幕式を開くか、スタッド・ド・フランス競技場で行う方法を検討している。ただ、テロの脅威が明確で差し迫った場合にのみ、開幕式の計画を変更することができると強調した。

テロの危険性が高まっている中、フランス公共部門の労組は1600万人が訪問すると予想されるオリンピック期間にストライキを予告した。病院・公共交通・博物館などで勤める労働者たちは夏休みに行けず働くことに対する追加補償がなければストライキすると警告した。

特に、ゴミ回収業者労組は2日、ストライキが7~9月に開かれる可能性があると明らかにした。労組は休暇シーズンに休まず働くため、月400ユーロ(約6万6400円)の追加賃金と1900ユーロのボーナスを受ける必要があると求めた。AFP通信が指摘したところによると、労組が今夏ストを行う場合、昨年の年金改革に反対して行った3週間のストで、1万トン以上のゴミが積もり、ネズミやゴキブリがはびこっていたパリ市内の様子が再演される可能性があるという。


パリ五輪に参加する一部の選手たちは、健康を害するのではないかと心配している。鉄人3種水泳種目と「水泳マラソン」と呼ばれるオープンウォータースイミングがセーヌ川で開かれるが、依然として黄色の水であるうえに大腸菌と腸球菌などが基準を超過し水質が危険水準だ。このようなところで泳げば、選手たちが嘔吐・腹痛・頭痛などに悩まされる可能性がある。

2日、セーヌ川に流れ込む廃水を閉じ込める巨大な貯水槽まで開場したが、きれいになるかは分からないとAP通信が伝えた。マクロン大統領は「セーヌ川がきれいになったということを見せるためにセーヌ川で直接泳ぐ」と約束した。ただ、具体的な日付は明らかにしない。

1900年パリ五輪の時はセーヌ川で水泳競技が開かれたが、産業化による水質悪化で1923年からは一般人の入水が禁止された。パリ市は今回の五輪を機に14億ユーロを投入し、水質を改善してセーヌ川で再び水泳を許可する案を推進している。

このような各種問題にフランス現地メディアでも懸念の声が高まっている。フランス24は「パリ五輪を控えて色々なハードルが見えるが、フランス政府と組織委関係者たちは五輪が順調に進んでいると言う」とし「パリが掲げたすべての約束をすべて履行できるかは分からない」と指摘した。


セーヌ川の「嘔吐水泳」にネズミがはびこる市内まで? …パリ五輪に赤信号(1)

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