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韓国、半導体で稼いで海外で使った…1-3月期1.3%サプライズ成長の素顔

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
京畿道城南(キョンギド・ソンナム)で事務用品関連の中小企業を運営するアン代表は最近経済成長率のニュースを聞いて驚いた。韓国経済が1-3月期だけで前四半期比1.3%のサプライズ成長をしたという話が全く体感できないからだ。アン代表は「主に内外のネット通販を通じて販売するが今年に入って売り上げは1年前より20%減少した。1年間で2人が退職したが従業員を採用する気になれない」と話す。続けて「周りの中小企業の話を聞いてみても景気が良くなったという人はいなかった」と吐露した。

1-3月期のサプライズ成長にもかかわらず体感景気の格差はさらに広がっている。大企業の生産が昨年より8%近く増えた時に中小企業はむしろ減少したのが代表的だ。半導体大企業が牽引する成長構造が半導体と関係のない中小企業に対してはトリクルダウン効果をほとんど呼び起こすことができないという見方が出ている。1-3月期の実質国内総生産(GDP)増加率発表後に公開された統計庁の産業活動動向ではこうした現実があちこちで現れた。

韓国統計庁国家統計ポータルによると、1-3月期の製造大企業生産指数は111.1で、前年同期より7.9%上昇した。2021年10-12月期の10.2%から9四半期ぶりの高い上昇率を記録した。これに対し製造中小企業生産指数は94.3で同じ期間に2.0%下落した。中小企業生産指数は2022年10-12月期から4四半期連続で下落し、昨年10-12月期に0.1%の上昇となったが、1-3月期に入り再び下落した。


大企業と中小企業の格差を分けたのは半導体だ。韓国の半導体はサムスン電子やSKハイニックスなど大企業への集中度が大きく、造船や自動車など他の製造業と比較して雇用波及効果が少ないという特徴がある。

1-3月期の製造業生産指数は1年前より6.1%上昇したが、半導体をはじめとする電子・通信業を除けば1.2%下落した。前四半期と比較すると全産業生産は0.7%増加したが半導体生産増加率が44.8%に達して指数を引き上げた。

1-3月期の成長率が1.3%に達するのに全産業生産増加率が0.7%にとどまったのも半導体の影響だ。企画財政部は半導体高帯域幅メモリー(HBM)などの付加価値が成長率と比較して産業活動動向では過小反映されることがあると説明する。現代経済研究院のチュ・ウォン経済研究室長は「輸出景気が全般的に良いというよりは半導体だけが良い。主力産業の中でも好調を示しているのは半導体だけ」と話す。

輸出のほかに1-3月期の成長率を牽引したまた別の要因は民間消費の増加だ。しかし自営業者も景気反騰を体感できないのは同様だ。成長率統計上1-3月期の民間消費は前四半期より0.8%増加したが、産業活動動向では1-3月期の小売り販売が前四半期比0.2%減少したことがわかった。

2つの指標が正反対に分かれたのは海外消費に対する反映の有無が決定的という分析が出ている。企画財政部のイ・スンハン総合政策課長は「GDPとは違い産業活動動向では海外での消費は含まれない」と話した。イ課長の説明の通り、韓国人の海外消費はGDP上は民間消費に入るが、産業活動動向の小売り販売には含まれない。

韓国観光公社によると、1-3月期の韓国人海外観光客は742万5000人で、前年同期の497万9000人だけでなく前四半期の652万人より大きく膨らんだ。高金利で消費余力は減ったが、コロナ禍で抑えられていた海外旅行需要が爆発した上に円安で日本旅行に対する需要が急増したためだ。海外で使った消費が成長率に含まれ内需効果が過度に反映されたという見方が出ている。



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