不動産景気低迷が長引く中で１－３月期の大手建設会社の業績で明暗が分かれた。現代建設とサムスン物産（建設部門）は海外受注を前面に出し市場予想を上回る営業利益を収めたがほとんどの建設会社は国内建設景気悪化で業績が悪化した。

韓国金融監督院電子公示システムによると、現代建設は１－３月期の連結業績を暫定集計した結果、売り上げ８兆５４５３億ウォン（約９６４９億円）、営業利益２５０９億ウォン、当期純利益２０８４億ウォンを記録したと公示した。前年同期比で売り上げが４１．７％、営業利益が４４．６％増えた。同社は「パナマのメトロ３号線、イラクのバスラ石油精製工場、サウジアラビアのガス処理施設など海外大型現場の工程が進み売り上げと営業利益、純利益がいずれも増えた」と説明した。

建設原材料価格負担が大きくなった状況で良好な営業利益を収めたのは海外事業の割合を持続して拡大したおかげと分析される。現代建設は昨年１－３月期の売り上げのうち３８．４％を海外で稼いだが、今年１－３月期には海外売り上げの割合が４６．２％とさらに拡大している。


サムスン物産（建設部門）も１－３月期に売り上げ５兆５８４０億ウォン、営業利益３３７０億ウォンを収め、前年同期比で売り上げが２１．４％、営業利益が１５．４％増えた。サムスン物産もやはり１－３月期の売り上げのうち半分近い４５％に当たる２兆５４５０億ウォンを海外で得た。現在サウジアラビアのネオムシティのトンネル工事、カタール最大規模の太陽光発電プロジェクト、アラブ首長国連邦の超高圧直流送電（ＨＤＶＣ）工事などを進行中だ。同社は「内外で良質の大型プロジェクト工程が本格化し売り上げと営業利益が増えた」と話した。

だが韓国国内の住宅事業に注力した建設会社は業績悪化を避けられなかった。住宅景気が振るわない上に原材料価格負担も大きく収益性が落ちた。

昨年施工能力評価順位３位の大宇建設は連結基準で売り上げ２兆４８７３億ウォン、営業利益が１１４８億ウォンを記録した。１年前と比較して売り上げは４．６％、営業利益は３５．０％減った。５位のＧＳ建設は営業利益が７１０億ウォンで前年同期より５５．３％減少した。

ポスコＥ＆Ｃも営業利益が３４０億ウォンにとどまった。昨年１－３月期より売り上げが３．８％増えたが営業利益が３８．３％減少した。業績発表を控えるＤＬＥ＆Ｃも営業利益が前年同期より減ると予想される。