プーチン大統領
ブリンケン長官はこの日、中国北京で２泊３日間の訪中日程を終えて記者会見を開き、「我々は中国が建設的な役割を遂行できる多様な域内、グローバル危機について議論した」と述べた。続いて「中国が、イランと代理人が中東での葛藤を拡大するのを抑制するよう影響力を行使すること、そして北朝鮮が危険な行動を終わらせて対話に参加するよう圧力を加えることを促した」と説明した。
またブリンケン長官は「ロシア防衛産業に燃料を供給することはウクライナ安保だけでなく欧州の安保を脅かす」と指摘した。そして「我々はみんな中国がこのような行動を抑制するための措置を取ることを望んでいる。変化がない場合に取る措置についても十分に検討している」とし「米国はすでに１００を超える中国の機関に制裁、輸出統制などを賦課し、追加の措置を取る準備ができているという点を今日の会議で明確にした」と強調した。
ブリンケン長官はこの日、米公営ラジオＮＰＲのインタビューでも「１００以上の中国企業に輸出を統制する制裁を取ることも考えられる」とし「我々には完全に準備できている別の措置もある。中国が行動しなければ我々がする」と対中圧力の強度を高めた。
中国側は直ちに反論した。中国外務省の楊涛北米大洋局長はこの日晩の記者会見で「中国はウクライナ危機を作った国でも当事者でもない」とし「出火した家を煽ったことも（米ロ間で）漁夫の利を得たこともない」と主張した。
この日の記者会見でブリンケン長官は米国の半導体規制は安保目的にすぎず、中国との貿易と投資を遮断しようという意図ではないと主張した。中国の過剰生産問題も指摘した。ブリンケン長官は「中国は太陽光パネル、電気自動車、リチウムバッテリーのような製品を世界需要の１００％以上、一国で生産している」とし「全世界の雇用とビジネスを脅かしている」と強調した。
米中間の「留学生の流れ」も指摘した。ブリンケン長官は「米国には２９万人を超える中国人学生がいるが、中国で勉強する米国人は１０年前の１万５０００人と比較して大幅に減少した９００人未満」とし「より多くの米国人留学生誘致を望むなら、思想に対する自由で開かれた討論、多様な情報への接近、旅行の容易性、安全・セキュリティー・個人情報に対する保障など、学習を活発にする環境を作らなければいけない」と主張した。
◆ＬＰ盤ソフト外交「音楽は最高のつながり」
ブリンケン長官はこの日、北京を離れる直前、レコード店に寄って米国・中国人歌手のアルバムを購入した。ブリンケン長官は訪中期間中に上海で小籠包の食事を公開し、バスケットボール場を訪れるなど「ソフトパワー外交」活動を続けた。
出国直前に北京空港近隣の７９８芸術区のＬＰ売り場に立ち寄ったブリンケン長官は中国ロック歌手の竇唯のアルバム「黒夢」と米国人気歌手テイラー・スウィフトの「Ｍｉｄｎｉｇｈｔ」を購入した。ブリンケン長官はＸに「音楽は地政学と関係のない最高のつながり」と書いた。ＡＰ通信は「ブリンケン長官が選択したアルバムのタイトル『Ｍｉｄｎｉｇｈｔ』と『黒夢』は世界経済１・２位国家の扱いが難しい分裂を象徴する」と分析した。
中国ＳＮＳではブリンケン長官の随行員が現金の代わりに携帯電話の電子決済システムのアリペイで決済する場面が入った映像が広まった。中国のあるネットユーザーは竇唯の１９９４年のアルバム「黒夢」に収録された代表曲「高級動物」の歌詞が外交官を歌ったように聞こえるというコメントを載せたと、香港明報が２８日報じた。
一方、米国側の随行記者団は人民大会堂福建庁でブリンケン長官を待つ習主席の映像を非営利公共放送Ｃ－ＳＰＡＮに公開した。映像で習主席は硬い表情で黄色いカーペットを凝視しながら一人で前後左右に動く姿を見せた。中華圏の時事評論家、蔡慎坤氏はＸ（旧ツイッター）に習主席の映像を載せ、「焦燥感と不安、とても疲れた姿」と言及した。
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