ハンファオーシャンが１－３月期に黒字転換に成功した。ハンファオーシャンは２４日、連結基準で１－３月期の営業利益が５２９億ウォン（約６０億円）で、前年同期の営業損失６２８億ウォンから黒字に転換したと公示した。業績発表予定のＨＤ韓国造船海洋とサムスン重工業もやはり１－３月期の黒字が予想され２０１１年から１３年ぶりに赤字を断ち切り造船３社すべて黒字を記録するものとみられる。

ハンファオーシャンの１－３月期売り上げは２兆２８３６億ウォンで前年同期比５８．６％増加した。純利益も５１０億ウォンで黒字に戻った。ハンファオーシャンはハンファグループによる買収後最初の四半期である昨年７－９月期に１１四半期ぶりの黒字を記録した。昨年１０－１２月期には小幅の赤字となったが、今回１四半期ぶりに再び黒字に転換した。

◇親環境・高付加価値船舶が売り上げ牽引


液化天然ガス（ＬＮＧ）運搬船など高付加価値船舶受注が増えハンファオーシャンの業績改善を牽引した。ここにウォン安効果が加わりウォン建てで業績が改善した面もある。細部内容を見れば商船と特殊船、海洋の３事業分野でいずれも売り上げが増えた。現在までＬＮＧ運搬船１２隻、超大型原油運搬船２隻、アンモニア運搬船２隻、超大型液化石油ガス（ＬＰＧ）運搬船１隻など総額３３億９０００万ドル相当の船舶を受注している。ハンファオーシャン関係者は「ハンファオーシャンとして新たなスタートを切ってから高付加価値船舶の選別受注と全社的な費用効率化を通じた収益性改善に集中してきた」と話した。

◇ＨＤ韓国造船海洋とサムスン重工業も黒字の見通し

２５日に業績発表予定のＨＤ韓国造船海洋も１－３月期の黒字が予想される。Ｆｎガイドによると、ＨＤ韓国造船海洋の１－３月期営業利益は１４１３億ウォンと推定される。子会社別ではＨＤ現代重工業の１－３月期売り上げが３兆８２１億ウォン、営業利益が５０７億ウォンと集計された。昨年１－３月期には４１５億ウォンの赤字だった。ＨＤ現代尾浦造船は低価格受注が残っており１５１億ウォンの営業損失を出し６四半期連続赤字が予想される。ＨＤ現代三湖は１－３月期に年間受注目標額を超過達成して好業績を予告している。

サムスン重工業も１－３月期の営業利益８４４億ウォンが予想された。前年同期の１９６億ウォンから４倍以上増えた。この傾向なら年間４２５０億ウォンの営業利益も可能だ。

◇縮小する中国との技術格差が悩み

１－３月期の好業績にも造船業界は緊張が緩まずにいる。親環境船舶市場でも中国との技術格差が大きく縮まったためだ。商船部門ではすでに中国企業との価格競争力を失ったと判断している。韓国科学技術評価院によると親環境・スマート船舶など高付加価値船舶技術の場合、韓国と中国の技術格差は２０１２年の６．８年から２０１６年には半分である３．４年に、２０２０年には１年と大幅に減った。業界では現在の韓中造船業の技術格差が１年以内に縮んだと予想する。

韓国の造船会社は中国との技術格差を再び広げるために努力しているが、制度的支援が必要という声が多い。産業通商資源部のパク・ドンイル製造産業政策観は「未来型船舶超格差確保に向け高級技術人材育成（研究開発支援）、生産人材拡充（国内外労働者雇用支援）、法制度整備（自律型船舶規制緩和など）という３本の軸を中心に支援していきたい」と話した。