中国ファーウェイの新作スマートフォン「Pura70」シリーズが再び中国内の「愛国消費」ブームを予告した。昨年同社は米国の対中半導体規制にもかかわらず、独自のアプリケーションプロセッサ(AP)チップを搭載したスマートフォンを出して世界を驚かせたが、今回は昨年より性能を高めたAPを搭載したモデルを発売した。
サウス・チャイナ・モーニング・ポストなど外信は21日、ファーウェイが18日にフラッグシップスマートフォン「Pura70プロとウルトラを発売した。すると公開から1分後にファーウェイ公式オンラインストアですべてのカラーとモデルに『一時品切れ』の表示が出たとロイターは報道した。
北京、上海、深圳のファーウェイ店舗には新製品を買おうとする顧客数百人が列を作った。同紙によると、ファーウェイ本社がある深圳の店舗前にはいつ受け取れるかわからない新製品を予約しようとする顧客が長蛇の列を作った。予約に成功した顧客は製品受領日を知らせるメッセージを後に受けることになるとメディアは伝えた。
◇アップグレードされた独自チップ内蔵
ファーウェイはPura70シリーズを駆動するAPの細部情報を公開していないが、外信とIT分析家は昨年8月に発売したメイト60プロに独自開発製造したAPチップ「キリン9000S」が搭載されたように、今回のPura70シリーズにもファーウェイ独自のチップ「キリン9010」が使われたとみる。チップ製造は今回も中国最大ファウンドリー(半導体委託生産)SMICの7ナノメートルを使ったとされる。中国が米国の先端チップ制裁を乗り越えて行く可能性を引き続き見せた形だ。
性能も前作より高まったと分析される。中国ITメディアの快科技によると、キリン9010は前作のキリン9000よりシングルコア環境で11.0%、マルチコア環境で8.5%性能が向上したことがわかった。マルチコア環境での性能は昨年3月にクアルコムが発売したAPのスナップドラゴン7+2世代と似ていると評価される。メイト60プロの発熱問題も新作モデルでは減ったという評価も出ている。
◇アップル価格にも…愛国消費で販売突風
Pura70シリーズの価格は基本モデルが5499元(約12万円)から最も高いモデルのウルトラの9999元まで、iPhone15シリーズと同水準だ。それでも中国内の「愛国消費」に力づけられ強力な初期需要を見せている。
IT専門分析機関のテックインサイツは今年Pura70シリーズが世界で出荷量1040万台を記録すると予想した。P60シリーズが180万台、昨年発売したメイト60シリーズが620万台出荷されたのと比べると大幅の成長が予測される。
◇アップル破り1位奪還、サムスンには悪材料
ファーウェイは2020年4-6月期に世界のスマートフォン出荷量1位を記録したが、米国の対中制裁のターゲットとなり急落した。だが最近アップルも中国での不振を免れず、ファーウェイが新型スマートフォン人気に力づけられアップルを破り4年ぶりに中国市場でシェア1位を奪還するものとみられる。テックインサイツはファーウェイが今年中国市場で5000万台以上出荷し昨年より7ポイント成長すると予想した。昨年10-12月期に中国のスマートフォン市場でアップルは21%(カウンターポイントリサーチ調べ)を占め1位となり、ファーウェイは17%でその後に迫っている。
サムスン電子にはありがたくない便りだ。サムスン電子は今年発売した「ギャラクシーS24」シリーズに中国企業バイドゥの生成人工知能(AI)を搭載するなど、AIモデルを前面に出して中国市場を攻略している。中低価格モデル市場は中国ブランドが掌握しており、プレミアムモデル市場までファーウェイやOPPOなど中国ブランドが折りたたみモデルなどを積極的に発売している。サムスン電子は2013年に中国市場でシェア19.7%を記録したが、その後は下落が続き、現在の中国でのシェアは1%前後と分析される。
サウス・チャイナ・モーニング・ポストなど外信は21日、ファーウェイが18日にフラッグシップスマートフォン「Pura70プロとウルトラを発売した。すると公開から1分後にファーウェイ公式オンラインストアですべてのカラーとモデルに『一時品切れ』の表示が出たとロイターは報道した。
北京、上海、深圳のファーウェイ店舗には新製品を買おうとする顧客数百人が列を作った。同紙によると、ファーウェイ本社がある深圳の店舗前にはいつ受け取れるかわからない新製品を予約しようとする顧客が長蛇の列を作った。予約に成功した顧客は製品受領日を知らせるメッセージを後に受けることになるとメディアは伝えた。
◇アップグレードされた独自チップ内蔵
ファーウェイはPura70シリーズを駆動するAPの細部情報を公開していないが、外信とIT分析家は昨年8月に発売したメイト60プロに独自開発製造したAPチップ「キリン9000S」が搭載されたように、今回のPura70シリーズにもファーウェイ独自のチップ「キリン9010」が使われたとみる。チップ製造は今回も中国最大ファウンドリー(半導体委託生産)SMICの7ナノメートルを使ったとされる。中国が米国の先端チップ制裁を乗り越えて行く可能性を引き続き見せた形だ。
性能も前作より高まったと分析される。中国ITメディアの快科技によると、キリン9010は前作のキリン9000よりシングルコア環境で11.0%、マルチコア環境で8.5%性能が向上したことがわかった。マルチコア環境での性能は昨年3月にクアルコムが発売したAPのスナップドラゴン7+2世代と似ていると評価される。メイト60プロの発熱問題も新作モデルでは減ったという評価も出ている。
◇アップル価格にも…愛国消費で販売突風
Pura70シリーズの価格は基本モデルが5499元(約12万円)から最も高いモデルのウルトラの9999元まで、iPhone15シリーズと同水準だ。それでも中国内の「愛国消費」に力づけられ強力な初期需要を見せている。
IT専門分析機関のテックインサイツは今年Pura70シリーズが世界で出荷量1040万台を記録すると予想した。P60シリーズが180万台、昨年発売したメイト60シリーズが620万台出荷されたのと比べると大幅の成長が予測される。
◇アップル破り1位奪還、サムスンには悪材料
ファーウェイは2020年4-6月期に世界のスマートフォン出荷量1位を記録したが、米国の対中制裁のターゲットとなり急落した。だが最近アップルも中国での不振を免れず、ファーウェイが新型スマートフォン人気に力づけられアップルを破り4年ぶりに中国市場でシェア1位を奪還するものとみられる。テックインサイツはファーウェイが今年中国市場で5000万台以上出荷し昨年より7ポイント成長すると予想した。昨年10-12月期に中国のスマートフォン市場でアップルは21%(カウンターポイントリサーチ調べ)を占め1位となり、ファーウェイは17%でその後に迫っている。
サムスン電子にはありがたくない便りだ。サムスン電子は今年発売した「ギャラクシーS24」シリーズに中国企業バイドゥの生成人工知能(AI)を搭載するなど、AIモデルを前面に出して中国市場を攻略している。中低価格モデル市場は中国ブランドが掌握しており、プレミアムモデル市場までファーウェイやOPPOなど中国ブランドが折りたたみモデルなどを積極的に発売している。サムスン電子は2013年に中国市場でシェア19.7%を記録したが、その後は下落が続き、現在の中国でのシェアは1%前後と分析される。
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