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【コラム】1%も逃してはいけない…韓国軍、隙のない統合防空網が切実(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
◆陸軍、空軍、韓米が別々

我々はそれなりに対応している。北朝鮮が核・ミサイルを発射しようとすれば先制的に打撃するキルチェーン、北朝鮮のミサイルを空中で迎撃する韓国型ミサイル防衛、北朝鮮が核・ミサイルで攻撃すれば韓国が報復する大量反撃報復の3軸体系と、米国が「核の傘」を提供するという拡大抑止で北朝鮮を相手にする。高高度から低高度まで複数の段階で北朝鮮ミサイルを撃墜する多層防空網も備えている。

しかし最も基本的で重要な事項をのがしている。クォン・ミョングク元防空砲兵司令官は「国家統合防空網が必要だ」と強調した。どういうことか。狭い韓半島の戦場で防空体系が統合されていない。まず陸軍の低高度局地防空と空軍の中・高高度地域防空が分かれている。所属が異なるため、教育・訓練も別にして教理もそれぞれ違う。次々と飛んでくる北朝鮮の武器に対応するのは時間との戦いになるが、我々は所管がどこかという点から問いただす。統合防空網をどう作るかという悩むよりも、ひとまずどんな対抗武器を買ってくるかばかりに集中している。


イスラエルで見られたように米国が抜ければゲームは難しい。ところが我々は米国とリアルタイムで作戦する体系をある程度持つものの、本格的にはできていない。中国を意識して、米国のミサイル防衛網(MD)に編入されたと言われないためにだ。最悪の場合、北朝鮮ミサイルに対して韓国と米国のどちら側か、空軍と陸軍どちら側かを問いただしてゴールデンタイムを逃すことになりかねない。

これは目の前の小さな利益を眺め、遠くにある大きい利益を捨てるようなものだ。クォン元司令官は「韓国軍の主導の下、韓半島の韓米の防空・ミサイル防衛資産を統合運用できるよう連合防空司令部を設けなければいけない」と提案した。

イスラエルは韓国より良い環境でも1%を逃した。半面、北朝鮮に1発でも許してはならない我々には生存の問題だ。体面はひとまず生き残った後のことだ。

イ・チョルジェ/軍事安保研究所長


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