サウジアラビア国旗
テレグラフやワシントン・ポストなど外信によると、11日にアラブ首長国連邦アブダビ で行われたサウジ・スーパーカップ決勝で事件が起きた。この日の試合でアル・イティハドはリーグのライバルであるアル・ヒラルに1-4で大敗した。
アル・イティハドは莫大な資金を投じてカリム・ベンゼマ、エンゴロ・カンテ、ファビーニョらスーパースターを大挙引き抜いた。ベンゼマの年俸は2億ユーロ(約327億円)に達する。
ムチの標的になった選手はベンゼマとツートップで先発出場したモナコ出身のFWアブデルラザク・ハムダラーだった。アル・イティハドで7年にわたり活躍する看板選手で年俸は280万ユーロに達する。
映像を見ると試合後にグラウンドから選手出入口側に移動するハムダラーは野次を飛ばす観客にボトルの水をかけた。しかしイスラム伝統衣装を着た男性がハムダラーを狙ってムチを2度にわたり振るった。ハムダラーが観客に駆け寄ろうとしたが周りが制止した。また、スタッフが観客を制圧して騒動は収まった。
ムチで打たれたハムダラーは負傷し、観客は警察に逮捕されたという。
アル・イティハドはサウジを代表する名門チームだが、最近リーグで無敗を記録しているアル・ヒラルに勝ち点30点差を付けられている。
昨年末にブラジルのあるメディアが、アル・イティハドがイングランド・プレミアリーグのトッテナムで活躍する孫興慜(ソン・フンミン)を迎え入れるために年俸3000万ユーロを提示したと報道した。孫興慜は当時自身の去就について「プレミアリーグですべきことが多い。お金は重要ではない」という原則を明らかにしている。
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