◇バイデン氏の晩餐乾杯音頭「同盟と友情ために」

この日、ホワイトハウスで開かれた国賓歓迎晩餐会で岸田首相は両国の緊密な友情を繰り返し強調し、米日同盟の新しい時代の始まりに対する意志を明らかにした。岸田首相は「私たちは今、揺るぎない日米関係をさらに高め、次世代に引き継いでいくための新たな境地に踏み出す歴史の転換点に立っている」と述べた。続いて「最後に皆さんご存知のスタートレックのセリフ『誰も行ったことのないところへ果敢に行く』で締めくくりたいと思う」と述べて晩餐演説を終えた。バイデン大統領は「我々の同盟と友情のために」と述べて乾杯の音頭を取った。

コース式の晩餐メニューはサーモンとアボカド・レッドグレープフルーツ・キュウリなどの前菜料理に続いて、熟成リブアイステーキがメイン料理として登場、塩キャラメルのピスタチオケーキ、チェリーアイスクリーム、ラスベリードリズルなどがデザートとして供された。晩餐会場は春をテーマとして蝶や日本式庭園などで飾り付けられた。


国賓晩餐会には両国を代表する財界の大物が総出動したと米紙ニューヨーク・タイムズ（ＮＹＴ）が報じた。ＮＹＴによると、アップル（Ａｐｐｌｅ）のティム・クック最高経営責任者（ＣＥＯ）とアマゾン（Ａｍａｚｏｎ）創業者のジェフ・ベジョス、マイクロソフト（ＭＳ）のブラッド・スミス副会長、マイクロン（Ｍｉｃｒｏｎ）のサンジェイ・メロトラＣＥＯらが出席した。日本財界からはソフトバンクグループの孫正義会長、三菱商社元社長で日本商工会議所の小林健会頭、パナソニック北米法人のメーガン・ミュンワン・リーＣＥＯなどが出席した。


米日「桜同盟」アピール…バイデン氏「永遠に繁栄」、岸田氏「桜のようにさらに強く」（１）