日本の岸田文雄首相が現地時間8日に米ワシントンに到着し国賓訪問日程を開始した。外交界では岸田首相の今回の訪米が米国の次期安保構想と合わせ日本が米国と分業して世界安保に関与する立場へと伸びる契機になるとの見方が出ている。同時に日本の立場では第2次世界大戦以降続いた「戦争放棄、戦力非保有、交戦権否認」という「平和憲法」体制の終息を対内外的に認められる契機になるかもしれない。
◇ホワイトハウスに掲げられた超大型日章旗
ホワイトハウスはこの日、岸田首相の入国を控えホワイトハウス壁面に超大型の星条旗と日章旗を並べて掲揚した。岸田首相が滞在するホワイトハウスの迎賓館「ブレアハウス」には日章旗が掲揚された。近くにはセキュリティのため警護車両数十台が配備され、岸田首相の入国直後にはホワイトハウス前の道路まで完全に統制した。
今回の訪米は日本の首相として9年ぶりとなる国賓待遇の訪問だ。岸田首相は9日にアーリントン国立墓地での献花を始まりにマイクロソフトのブラッドスミス社長など財界関係者と会う。10日にはバイデン米大統領との首脳会談と国賓夕食会が予定され、11日には米議会演説と米日フィリピン首脳会議が続く。12日にノースカロライナ州のトヨタ自動車搭載バッテリー工場建設予定地などを視察した後、14日に帰国する。
◇日本、AUKUS合流…「HGV探知協力」
この日の岸田首相の出国に合わせ、米英豪の国防相は共同声明を通じ、「米英豪3カ国の安全保障の枠組みであるAUKUSピラー2プロジェクトに日本が合流する案を議論している」と発表した。AUKUSはオーストラリアに原子力潜水艦を提供するピラー1と、海底・量子技術・人工知能(AI)・サイバー・極超音速・電子戦武器などを共同開発するピラー2で構成されている。
日本がピラー2に合流すれば米国と未来先端武器技術を事実上共有できることになる。インド太平洋で中国の脅威に対応する米英豪3カ国同盟のAUKUSが、日本が参加する「JAUKUS」に変貌する様相だ。
これと関連して読売新聞は9日、今回の首脳会談で極超音速滑空体(HGV)の探知と追跡に向けた衛星網の構築に協力することを確認する予定だと報道した。HGVは音速の5倍以上の速度で飛行し探知と迎撃が難しいミサイルで、北朝鮮と中国、ロシアなどがHGV開発に全力を挙げている。また、メディアは共同声明に宇宙戦争などに備えて米国が日本の低軌道衛星網構築に協力するという内容も明示されるだろうと伝えた。
◇「格子型安保」転換の最後のピース
米日首脳会談直前に発表された日本のAUKUS合流は米国が構想する未来安保戦略の仕組みと日本の今後の役割を推察させる。巷間では昨年11月に日本の麻生太郎自民党副総裁がオーストラリアを訪問して行った講演でAUKUSに日本が参加すればJAUKUSになれると話した。
エマニュエル駐日米国大使はこの日、山田重夫駐米日本大使とともに参加した戦略国際問題研究所(CSIS)主催の対談に「これまでの『ハブ・アンド・スポーク』の同盟構造は現時点に適していない。重大な転換の時期を迎えて『格子型構造』を構築している」と説明した。彼が言及した「格子型構造戦略」は、ミニラテラリズム(少数主義)を意味する。北大西洋条約機構(NATO)のようなハブ・アンド・スポーク型同盟の代わりに共同の利害関係を持つ3~4カ国程度の「小数精鋭」協議体を通じて多様な事案別に離合集散し中国を迅速できめ細かく牽制する方式だ。
日章旗掲げたホワイトハウス…日本「格子型安保」の中心国に浮上か(2)
◇ホワイトハウスに掲げられた超大型日章旗
ホワイトハウスはこの日、岸田首相の入国を控えホワイトハウス壁面に超大型の星条旗と日章旗を並べて掲揚した。岸田首相が滞在するホワイトハウスの迎賓館「ブレアハウス」には日章旗が掲揚された。近くにはセキュリティのため警護車両数十台が配備され、岸田首相の入国直後にはホワイトハウス前の道路まで完全に統制した。
今回の訪米は日本の首相として9年ぶりとなる国賓待遇の訪問だ。岸田首相は9日にアーリントン国立墓地での献花を始まりにマイクロソフトのブラッドスミス社長など財界関係者と会う。10日にはバイデン米大統領との首脳会談と国賓夕食会が予定され、11日には米議会演説と米日フィリピン首脳会議が続く。12日にノースカロライナ州のトヨタ自動車搭載バッテリー工場建設予定地などを視察した後、14日に帰国する。
◇日本、AUKUS合流…「HGV探知協力」
この日の岸田首相の出国に合わせ、米英豪の国防相は共同声明を通じ、「米英豪3カ国の安全保障の枠組みであるAUKUSピラー2プロジェクトに日本が合流する案を議論している」と発表した。AUKUSはオーストラリアに原子力潜水艦を提供するピラー1と、海底・量子技術・人工知能(AI)・サイバー・極超音速・電子戦武器などを共同開発するピラー2で構成されている。
日本がピラー2に合流すれば米国と未来先端武器技術を事実上共有できることになる。インド太平洋で中国の脅威に対応する米英豪3カ国同盟のAUKUSが、日本が参加する「JAUKUS」に変貌する様相だ。
これと関連して読売新聞は9日、今回の首脳会談で極超音速滑空体(HGV)の探知と追跡に向けた衛星網の構築に協力することを確認する予定だと報道した。HGVは音速の5倍以上の速度で飛行し探知と迎撃が難しいミサイルで、北朝鮮と中国、ロシアなどがHGV開発に全力を挙げている。また、メディアは共同声明に宇宙戦争などに備えて米国が日本の低軌道衛星網構築に協力するという内容も明示されるだろうと伝えた。
◇「格子型安保」転換の最後のピース
米日首脳会談直前に発表された日本のAUKUS合流は米国が構想する未来安保戦略の仕組みと日本の今後の役割を推察させる。巷間では昨年11月に日本の麻生太郎自民党副総裁がオーストラリアを訪問して行った講演でAUKUSに日本が参加すればJAUKUSになれると話した。
エマニュエル駐日米国大使はこの日、山田重夫駐米日本大使とともに参加した戦略国際問題研究所(CSIS)主催の対談に「これまでの『ハブ・アンド・スポーク』の同盟構造は現時点に適していない。重大な転換の時期を迎えて『格子型構造』を構築している」と説明した。彼が言及した「格子型構造戦略」は、ミニラテラリズム(少数主義)を意味する。北大西洋条約機構(NATO)のようなハブ・アンド・スポーク型同盟の代わりに共同の利害関係を持つ3~4カ国程度の「小数精鋭」協議体を通じて多様な事案別に離合集散し中国を迅速できめ細かく牽制する方式だ。
日章旗掲げたホワイトハウス…日本「格子型安保」の中心国に浮上か(2)
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