ロシアがウクライナ保安局（ＳＢＵ）長官などロシアに対するテロ攻撃に関与したすべての者を逮捕してロシアに引き渡すべきだとウクライナ政府に要求した。



ロシア外務省は３１日（現地時間）、声明を発表し、「ロシアはウクライナ政権に対し、テロ活動に対する支援を直ちに中断し、テロ行為に関与したすべての人を逮捕して引き渡し、テロ被害者に補償することを要求する」とし、このように明らかにした。


ロシアがウクライナに逮捕・引き渡しを要求した人物の中にはウクライナ保安局のマリュク長官が含まれた。ロシアは最近、マリュク長官が２０２２年１０月のクリミア大橋攻撃を認めたとして逮捕を要求した。

ロシア外務省はモスクワ郊外クロッカスシティーホールの公演場で３月２２日に発生したテロ攻撃についても、当局の調査の結果ウクライナと関係があると繰り返し主張した。

１４４人の死亡者が発生したテロ事件の後、極端主義武装勢力のイスラム国ホラサン州（ＩＳＩＳ－Ｋ）が自らの犯行と明らかにしたが、ロシア政府は「イスラム過激主義者の犯行」と認めながらもウクライナがその背後にいると主張している。

ロシア外務省は暗殺されたロシアの極右思想家の娘ダリヤ・ドゥーギナ氏、ロシア軍事ブロガーのウラドレン・タタルスキー氏などロシアで発生したすべてのテロ犯罪の痕跡がウクライナとつながると主張した。

続いて「国際的なテロリズムと戦うのは各国の義務」とし、ウクライナが反テロ国際条約に基づく義務を守らない場合は責任を負うことになるだろうと警告した。