2022年3月20日、京畿道高陽市(キョンギド・コヤンシ)の幸州(ヘンジュ)大橋付近の漢江(ハンガン)河口でシラスウナギ漁の網に引っかかったヒモムシ。 [写真 幸州漁村契]
漢江河口で37年間漁をしている漁師のキム・ホンソクさん(66)は27日、「年間漁獲高の半分以上を占めるシラスウナギのシーズンが21日から始まったが、ヒモムシが大量にかかって水揚げされるせいで、その中に混じっているシラスウナギがすべて死んでいる」と訴えた。キムさんは「網ひとつにヒモムシが5キロほどかかり、一緒にとれた長さ5センチほどのシラスウナギ100匹余りもヒモムシから出た粘液質によってすべて死んだ状態で水揚げされる」と主張した。また「今年は例年よりも数日早い時期からヒモムシが出没し始めたうえに量もはるかに増えた」とし「このような状況のため、これ以上シラスウナギ漁に出られなくなり、今日から大型網7つをすべて縛っておいたまま操業を中断した」と話した。
この地域で操業する幸州(ヘンジュ)漁村契によると、10年以上にわたってこのような現象が続き、漁村契所属の漁師50余人のうち半分以上は春季シラスウナギ漁をあきらめた状態で、20人余りだけが最近一週間シラスウナギ漁を始めた。だが、ヒモムシの大規模出現によって捕まえたシラスウナギの95%以上が轢死しているため、漁師はひとまず網を縛って漁を中断している。