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桜祭り早めたのに…「江陵は花どころか雪が降った」全国非常事態=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

鎮海軍港祭の開幕を翌日に控えた21日、桜の名所である慶尚南道昌原市鎮海区余佐川一帯の桜の木の枝に咲く前のつぼみだけついている。ソン・ボングン記者

◆鎮海軍港祭前日…桜の代わりにやせ細った枝だけ

21日午前、慶尚南道昌原市鎮海区(キョンサンナムド・チャンウォンシ・チネグ)の慶和(キョンファ)駅一帯。全国から観光客が集まる鎮海の桜の名所だ。しかし、800メートル余りの線路に沿って左右に並んだ数多くの桜の木のうち、開花した木は片手に数えられるほどだった。細い枝にまだ咲いていないつぼみがついているだけだった。そんな中でも、花が咲いた桜の前には「写真を撮るところがここしかない」と人が集まった。45人乗りの観光バスに乗ってきた中国人観光客も桜の代わりに桜観光列車の前で「認証ショット」だけ残していた。ムンさん(40代)は「(以前)一度来たことがあるが、本当にきれいだった」とし「祭りの時は交通地獄だったので早く来たが、写真を撮る所がなくて残念だ」と話した。

◆「36万本の5%だけ開花」…祭りの最中に満開の予想


慶尚南道昌原市の鎮海軍港祭など全国の桜祭りが花冷えで非常事態となった。開花時期が早まると予想して祭りの時期を早めたが、気温が下がり、花が咲いていないためだ。

21日、慶尚南道昌原市によると、市は22日から来月1日まで鎮海軍港祭を開く。主に4月1日に開かれていた過去の祭りと比べると、10日ほど早い。気候変動で花が早く咲くと予想し、このように決定した。しかし、21日基準で36万株に及ぶ鎮海の桜の開花の割合は5%に留まった。余佐川(ヨジャチョン)のロマンス橋の前にある昌原桜の標準木3本にも桜は咲かなかった。気象庁は、標準木に花が咲いた時、公式の開花時期として認定する。昨年は3月21日に咲いた。

市は花冷えが影響を及ぼしたと見ている。釜山(プサン)地方気象庁によると、1~20日の昌原の平均気温は7.5度で、昨年同期の9.9度より2度以上低かった。同期間の日照時間も今年は154.2時間で、前年(158.2時間)より少なかった。市関係者は「来週半ばや週末に桜が満開になると見る」と述べた。気象庁ホームページの春の花開花現況を見ると、この日午後3時基準で全国の有名な桜観測場所13カ所の中で開花した場所はなかった。

済州島(チェジュド)でも桜が満開にならず、悩んでいる。済州では第17回典農路(チョンノンノ)桜祭りが22日から24日まで、第6回涯月邑長田里(エウォルウプ・チャンジョルリ)桜祭りが23日と24日に開かれる予定だ。済州市の関係者は「最近気温が下がり開花時期が平年より1週間ほど遅れそうだ」と話した。

花開(ファゲ)市場の桜祭りを準備中の慶尚南道河東郡(ハドングン)も非常事態となった。郡は22日から24日まで祭りを開催することにした。国内最大の桜の群落地とされる河東「十里桜道」に夜間景観照明384個をつけるなど準備したが、いざ桜はほとんど咲いていない。花開市場から双磎寺(サンゲサ)へと続く6キロの十里桜道は「韓国の美しい道100選」に選ばれた。

花が咲かないからと延期された桜祭りもある。21日から3日間、江原道江陵市(カンウォンド・カンヌンシ)のソロル宅地一帯で開かれる予定だった「ソロルブロッサム」だ。主催者の江陵市校1洞(キョイルドン)住民自治会は祭りを28~31日に延期することを決めた。江陵市関係者は「今、花どころか雪が降っている」とし、「花が咲かず祭りを急きょ延期した」と述べた。



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