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朴賛浩に始まり大谷で終わった…ソウルシリーズを盛り上げた韓米日のレジェンドたち

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

LAドジャースの大谷翔平が20日、ソウル高尺(コチョク)スカイドームで開かれたサンディエゴ・パドレスとのメジャーリーグ(MLB)ソウルシリーズ第1戦で安打2本を打ってドジャースを5-2の勝利に導いた。8回表5打席目で1打点適時打を打つ大谷。[写真 共同取材団]

「30年前には今ソウルで起きていることを想像することすらできませんでした」

1994年4月9日、韓国人として初めてメジャーリーグ(MLB)のマウンドを踏んだ「コリアン特急」朴賛浩(パク・チャンホ、50)の感慨は格別だった。30年の歳月が流れた2024年3月20日、朴賛浩は韓国のソウル高尺(コチョク)スカイドームで歴史的なMLB開幕戦が行われた現場に立っていた。




MLBナショナルリーグ西地区のLAドジャースとサンディエゴ・パドレスは20日、高尺ドームでMLBソウルシリーズ第1戦を行った。今年MLBレギュラーシーズンの開幕を知らせる「ワールドツアー」2連戦の初戦だった。

ソウルシリーズは最近数カ月間で、韓国・米国・日本の球界に共通する最高の話題だった。今年ドジャースと10年・7億ドル(約1059億円)でサインした「スーパースター」大谷翔平(29)が、契約後ソウルで初打席を踏んだ。ソウルシリーズ入場券は1階テーブル席が70万ウォン(約8万円)に達し、外野4階指定席も12万ウォンにもなった。それでも第1戦のチケット前売りが始まると8分で全席完売となった。高尺ドーム外部に臨時設置された公式マーチャンダイズストアの前には午後1時ごろから長い「オープンラン」の行列ができた(注:韓国でオープンランとは、開店前に列に並ぶこと)。特に大谷の背番号のついた白のユニフォームは瞬時に完売した。

試合前のグラウンドは3カ国のプロ野球レジェンドが集結する場所となった。韓国の金河成(キム・ハソン、サンディエゴ)をはじめ、日本の大谷・山本由伸(ドジャース)、ダルビッシュ有・松井裕樹(以上サンディエゴ)らが両チームに所属しているからだ。ケン・グリフィー・ジュニア、CC・サバシア、アダム・ジョーンズ、松坂大輔ら伝説的スターたちが試合前の選手たちと話に花を咲かせた。金卿文(キム・ギョンムン)元NCダイノス監督、金炳賢(キム・ビョンヒョン)、柳賢振(リュ・ヒョンジン、ハンファ・イーグルス)、黄載鈞(ファン・ジェギュン、KTウィズ)夫妻など韓国球界を代表するスターのほか、俳優チャ・ウヌやガールズグループaespa(エスパ)など人気芸能人も観覧席を盛り上げた。

この日の「ゲスト」の中で最も大きな関心を集めた人物はやはり大谷の妻・真美子さんだった。ソウルで初めてお披露目された真美子さんは試合開始20分前に家族と一緒に1塁側内野観覧席に現れた。その瞬間、スタジアムのすべての視線が真美子さんに注がれた。真美子さんは夫が打席に立つたびに手を合わせて応援し、大きく打った打球がファウルラインの外に外れると顔を覆って残念がった。

大谷はそのような妻の前で結婚発表後、初めてのヒットを記録した。2打席目だった3回二死後、サンディエゴの先発ダルビッシュから右前安打を放った。1塁を踏んだ大谷がダグアウトのチームメイトに向かって体を揺さぶる愉快なパフォーマンスをすると真美子さんも大笑いしながら雰囲気を楽しんだ。大谷はまた、ドジャースが4-2で逆転した8回一死1・2塁で左中間に落ちる1打点適時打を放ってダメ押しした。最終成績は5打数2安打1打点1盗塁だった。

サンディエゴ主戦内野手として定着した韓国人内野手・金河成もソウルシリーズの主人公役を果たした。4年ぶりに高尺ドームの打席に入った金河成に対して韓国ファンの大きな歓声があふれた。金河成は4回無死1塁で四球を選んで先取点の足掛かりを作ったが、残りの3打席でヒットを出すことができなかった。代わりに自身の武器である守備で2回名場面を演出して高尺のスタンドを埋めた満員観衆の歓声を引き出した。

この日の始球式はドジャースで9年、サンディエゴで2年プレーした朴賛浩が務めた。金河成が特別捕手を務め、朴賛浩の球をミットに迎えた。朴賛浩は球を投げる前に後輩の金河成に腰を曲げて挨拶をして尊重の気持ちを伝えた。引き続きパドレスとドジャースを半分ずつミックスさせた「パジャース(Podgers)」のユニホームを着て、正確でムダのない文句なしの球を投げた。朴賛浩の反対側の手には30年前MLBデビュー戦で使ったグローブがはめられていた。ドジャースのダグアウトにいたデーブ・ロバーツ監督が頭上で拍手をしながら敬意を表した。

試合は接戦の末、ドジャースの5-2逆転勝利で終わった。ドジャースは1-2でリードされた8回表、無死満塁で犠牲フライと相手の失策で勝負をひっくり返し、ムーキー・ベッツと大谷の連続適時打で勝利を揺るぎないものにした。両チームは21日、ホームとアウェーを変えてソウルシリーズ第2戦を行う。ドジャース先発は山本、サンディエゴ先発はジョー・マスグローブとなっている。



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