現在は元気になった犬「チョンジ」。米ニューヨークのある家庭に養子縁組された。[写真 動物保護団体ホンディドラン]
13日、法曹界によると、済州(チェジュ)地裁刑事第2単独(ペ・グミン部長判事)は13日、動物保護法違反などの容疑で在宅起訴されたA氏(49)に懲役10カ月を言い渡し、A氏を法廷拘束した。
裁判所は「被告人も容疑を認めており、目撃者などの供述と被害犬の手術当時の写真、押収された弓矢などを見れば、犯行の内容が認められる」と量刑の理由を説明した。
A氏は2022年8月25日午後、西帰浦市大静邑(ソギポシ・テジョンウプ)にある自身のビニールハウス近くの倉庫周辺を徘徊していた犬にカーボン材質の長さ70センチの矢を放って当てた疑いが持たれている。
この犬は犯行翌日の26日午前8時29分ごろ、犯行場所から直線距離で10キロメートルほど離れた済州市翰京面清水里(ハンギョンミョン・チョンスリ)の公民館付近で胴体部分に矢が刺さったまま発見された。
警察はその後7カ月間の追跡の末、昨年3月に住居地にいたA氏を捕まえて矢の一部など証拠物を押収した。
A氏は海外から矢20本を直接購入し、弓は木と釣り糸で直接作った。
捜査の結果、A氏は以前、犬が自分が運営する鶏の飼育場を襲って被害を与えたという理由で、犬に対して良くない感情を持っていた。
これに先立ち、A氏は法廷で容疑を認めた。
A氏側の弁護人は結審公判で「被告人は犯行を悔いて反省している。当時、60メートル離れたところから放ったが、被告人も当たるとは思わなかったし、犬が矢に当たって慌てた」として、同種の犯罪前歴がない点などを考慮して善処してほしいと訴えた。
被害犬の「チョンジ」は救助されるやいなや矢の除去手術を受けた。動物保護団体などの助けで治療と訓練を受けた後、昨年11月、米ニューヨークのある家庭に養子縁組された。
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