◇相対的に開発ペースの遅い在来武器…仮想資産を盗んで金儲け

ＤＮＩは「北朝鮮の在来式武器力量はミサイルに比べるとペースは遅い」と評価して「これは資源制約に伴う優先順位の次元」と分析した。もし戦争物資支援に伴うロシア等の支援など「金脈」さえ確保されれば、在来式武器の開発ペースも上がるという意味だ。ＤＮＩはロシア支援以外にも「北朝鮮のサイバー力量は成熟しており、米国および韓国を含む広範囲な目標を対象に戦略的目的を遂行する能力を完全に備えている」とし、仮想資産窃盗を武器開発のための中核的な金儲け手段に据えている。

ＤＮＩは一方、北朝鮮の持続的な挑発背景について「米日韓三角協力強化に対応するための武力示威」と分析し、「特に米韓両国の態度変化を強圧し、尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領の対朝強硬路線に対応するためのもの」と報告した。


◇「ネタニヤフの政治生命危うい」

報告書にはガザ地区を巡る戦争に関連し、バイデン大統領と異見を示しているイスラエルのネタニヤフ首相の政治生命が危ういという分析も掲載された。報告書は「パレスチナに対して強硬な政策を追求している極右・超正統派政党との連立政府だけでなく、指導者として生存能力も危うい境遇」とし「ネタニヤフの辞任と新しい選挙を求める大規模デモが起きると予想している」と記述した。ネタニヤフ退陣後には穏健志向の政府が発足する可能性があると予想した。

バイデン大統領は昨年１０月７日イスラエル戦争が勃発してから、イスラエル戦時内閣とネタニヤフ首相に対する全幅的な支持意思を表明した。しかしイスラエル国防軍の無差別攻勢によってガザ地区で３万人以上が死亡し、休戦交渉要求にも応じないため、最近ネタニヤフ首相に対して強い批判を繰り返している。ロイター通信はこの日「バイデン大統領がネタニヤフ首相に会う日程がなく、イスラエル議会での演説計画もない」と報じた。


米情報機関「北朝鮮、核交渉に対して意志ない」…新武器、事実上「成功」評価（１）