今月２０、２１日にソウル高尺（コチョク）スカイドームで開催されるメジャーリーグソウルシリーズの先発投手が決定した。公式開幕戦に向けてＬＡドジャースとサンディエゴ・パドレスは共に最高のカードを準備する。

メジャーリーグ事務局は１２日（日本時間）、「ソウルシリーズ第１戦の先発にドジャースはタイラー・グラスノー、サンディエゴはダルビッシュ有を予告した。第２戦ではドジャースの山本由伸とサンディエゴのジョー・マスグローブが登板する」と発表した。

ソウルシリーズはメジャーリーグ史上初めで韓国で行われる公式試合。これまで欧州・南米などで行われてきたワールドツアーの一環として韓国を訪問する。


地球の反対側で行われる試合だが、ドジャースとサンディエゴは公式開幕戦にマウンドを守るワンツーパンチを投入することにした。まずグラスノーは最高球速９９マイル（約１５９キロ）の速球を投げる右腕ファイアーボーラーだ。頻繁なヒジおよび前腕のけがが弱点だが、ワールドシリーズ優勝を狙うドジャースは先発マウンドの責任を負うことができるグラスノーを昨年１２月１５日、タンパベイ・レイズとの２対２トレードで迎え入れた。続いて翌日、５年・１億３５００万ドル（約２００億円）の契約で長期同行を約束した。

グラスノーと投げ合うダルビッシュ有は日本を代表する右腕エースだ。２０１２年にテキサス・レンジャーズに入団してメジャーデビューした後、シカゴ・カブス、サンディエゴを経て通算１０３勝を達成した。１９８６年生まれでもう若くはないが、依然としてサンディエゴのエースとして活躍している。

第２戦のマッチアップでは山本の名前が注目される。昨年まで日本プロ野球のオリックス・バファローズに所属していた山本は昨年１２月、１２年・３億２５００万ドルという大型契約でドジャースに移籍した。１５０キロ台の重い直球と精巧な制球力が高い評価を受け、大谷翔平が先に入団したドジャースのユニホームを着てソウルシリーズでデビュー戦に臨む。大谷はひじの手術の影響で今季は投手登板はなく、右翼手または指名打者で出場する見込みだ。

一方、ソウルシリーズ開幕投手に決まったダルビッシュは「本当に幸せで光栄。まだ韓国には行ったことがなく、個人的に特別なこと」と語った。グラスノーも「開幕戦の先発投手になったと聞いた時はうれしくてときめいた」と話した。

メジャーリーグ最高級選手はもちろん、サンディエゴの金河成（キム・ハソン）、高佑錫（コ・ウソク）らコリアンメジャーリーガーが出場する今回のソウルシリーズは米国ではスポーツ専門チャンネルＥＳＰＮで生中継される。