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韓国の物価、再び3%台に…金利引き下げの期待に冷や水

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

市民でにぎわう釜山の釜田市場の様子。ソン・ボングン記者

3個1万ウォン水準まで上がった果物価格に、ソウルでは1リットル1700ウォン台を超えたガソリン価格が先月の物価上昇率を再び3%台に引き上げた。韓国政府の物価安定目標の2%台から遠ざかった。韓国銀行の基準金利引き下げ見通しにも冷や水を浴びせた。

韓国統計庁が6日に発表した「2月の消費者物価動向」によると、先月の消費者物価指数は113.77(2020年=100)を記録し、1年前より3.1%上がった。物価上昇率は昨年下半期に3%台で推移したが今年1月には2.8%と2%台に下がってきた。しかし先月は反騰した。崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相はこの日主宰した物価関係閣僚会議で「最近の物価状況を厳しく受け止め2%台の物価に早く安着できるよう総力を尽くしたい」と強調した。

最近果物価格が高止まりし、国際原油価格まで不安な影響が大きかった。農産物物価が20.9%上がって物価全体を0.80ポイント引き上げた。リンゴをはじめとする生鮮果実が41.2%急騰した。1991年9月の43.9%から32年5カ月ぶりの上昇幅だ。


◇果物価格高騰にガソリン価格も上昇…「生活物価ショック」

リンゴが71.0%、ナシが61.1%上がったほか、ミカンも78.1%上がった。統計庁のコン・ミスク経済動向統計審議官は「最近果物の作況が振るわない上に昨年の旧正月が1月だったベース効果の影響を受けた」と説明した。

昨年末に物価を下げた一等功臣に選ばれた石油類価格は1年前より1.5%下がった。ただ1月の5.0%より下落幅が縮小した。1月には石油類が物価全体を0.21ポイント引き下げたが、2月には0.06ポイント下げるのにとどまった。

物価の基調的な流れを見せるコア物価(食品とエネルギー除外)は2.5%上がり前月と同じだった。購入頻度が高い品目で構成し体感物価に近い生活物価は3.7%上がった。昨年10月の4.5%から11月が3.9%、12月が3.7%、今年1月が3.4%と鈍化したが4カ月ぶりに反転した。

韓国政府はパニックになった。農林畜産食品部はこの日から非常対策班を設けて毎日対策会議を開き農畜産物と加工食品物価を点検することにした。農林畜産食品部のハン・フン次官は「4月まで204億ウォンを投じてリンゴや長ネギなど13品目の納品単価引き下げを支援する」と話した。韓国政府の今年の物価上昇率見通しは2.6%だ。韓国銀行のキム・ウン副総裁補はこの日主宰した物価状況点検会議で「原油価格が急騰しなければ今後物価上昇率は低い内需圧力などの影響により傾向的に鈍化すると予想する」としながらも「農産物など生活物価が当分高い水準を続けかねない点を考慮すると物価鈍化の流れはスムーズではなさそうだ」と予測した。

経済学界は現在の状況を2%台の物価目標値を達成するまで残った最後の区間、「ラストマイル」と考える。韓国銀行は先月出した報告書で、韓国について「主要国と違い農産物価格が高い水準を持続し物価鈍化速度を遅くしている。物価鈍化要因を早く解消しなければ金利引き下げ決定時期が市場の期待より遅れるかもしれない」と予想する。



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