国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシー事務局長
IAEAのラファエル・マリアーノ・グロッシー事務局長は同日、オーストリアのウィーンで開かれた定期理事会で冒頭発言を通じて、「昨年12月、私が発表した北朝鮮核計画関連動向で言及したように、北朝鮮寧辺のLWRで冷却水として使われた温水の排出が観察されている」と述べた。
寧辺核施設内のLWRは、北朝鮮が核弾頭の製造に使う核物質の生産量を増やすための施設と疑われてきた。
グロッシー事務局長は「LWRの冷却システムを通じて温水が排出されるのは軽水炉の試運転状況と一致する」とし「昨年末の発表以降もIAEAは寧辺LWRの冷却システムで冷却水が強く流出している」と指摘した。
寧辺内の5メガワット級原子炉も稼動状況が着実に確認された。
グロッシー事務局長は「5MW級原子炉は昨年10月初めから稼動の兆候が見えており、遠心分離機濃縮施設とその付属施設が作動する姿が引き続き現れる」と説明した。
また、咸鏡北道吉州郡豊渓里(ハムギョンプクト・キルジュグン・プンゲリ)の核実験場については、「新たな核実験を準備中だ」と述べた。
グロッシー事務局長は、「寧辺核施設の運営と北朝鮮の核計画は、国連安全保障理事会の決議に対する明白な違反であり、遺憾だ」とし、「核拡散防止条約(NPT)の安全措置協定を履行するために、北朝鮮は迅速にIAEAに協力しなければならない」と強調した。
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