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「北朝鮮の核問題、米中ロは対立ではなく協力課題とするべき=中央日報-CSISフォーラム

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

中央日報-CSISフォーラムが開かれた4日、ソウル新羅ホテルで出席者が討論している。キム・ジョンホ記者

「北朝鮮・中国・ロシア密着、どのように対応するか」という主題で開かれた中央日報-米戦略国際問題研究所(CSIS)フォーラム第2セッションでは、前例のないロ朝密着構図で北朝鮮の軍事的脅威がさらに高まるという懸念が出てきた。これは「ロシアが北朝鮮に偵察衛星はもちろん原子力潜水艦など先端軍事技術を提供する可能性を巡り、韓国政府がもっとはっきりとロシアに対して警告の声をあげなければならない」〔申ガク秀(シン・ガクス)元外交通商部次官)という指摘につながった。

座長を務めた尹永寛(ユン・ヨングァン)元外交通商部長官は「米国は2つの戦争に対して気を遣いながらも、ウクライナ戦争支援を中断しろという米国内の声が下院を中心に次第に大きくなっている。このような状況が北朝鮮挑発の可能性を高める要因になり得るという見方がある」と診断した。

◆アリソン・フッカー元上級補佐官=ロ朝関係が急激に近くなり、北朝鮮は支援を受けた食糧、燃料で生存の活路を見出すことが可能になった。軍事的にも威嚇能力をさらに引き上げることができる余力ができた。中ロ朝関係は米国と他の友好国の協力に対抗して間に合わせで作られた傾向がある。北朝鮮が中国に対する依存度を低くするためにロシアに寄りかかっているという解釈も可能だ。


◆辛正承(シン・ジョンスン)元駐中国大使=ロ朝間の軍事的協力はより一層深まる様相だ。ロシアが戦争に必要な武器を、北朝鮮が食糧・エネルギー源をそれぞれ確保するだけにとどまらない。北朝鮮は国際社会の制裁圧力に対抗するためにロシアを利用しようとするのではないだろうか。北朝鮮が馬鹿げた挑発をすることができないように中国を介入させる作業が必要だ。

◆ビクター・チャCSIS首席副所長兼韓国部長=北朝鮮が米朝関係に対する関心が薄れた点も注視すべき部分だ。ロ朝関係が近づくほど中国が不快に感じるかもしれない。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に会わなかった習近平国家主席は、トランプ当時大統領が金正恩と会うと中朝首脳会談を行った。もしかしたら嫉妬心とも解釈することができる。

プーチンと金正恩が近づけば中朝首脳会談が行われる可能性を排除することは難しい。

◆申ガク秀(シン・ガクス)元外交通商部次官=北朝鮮の武力挑発の可能性が高まっている。対南・対米対話が途絶えたうえに、ロシアの軍事技術が北朝鮮に移転される状況も深刻に認識しなければならない。韓国政府は「軍事技術が北朝鮮に渡るならば座視せずに相応の措置を取る」とロシアに明確に警告しなければならない。米国などの同盟を活用する努力も傾けなければならない。

◆魏聖洛(ウィ・ソンラク)元韓半島(朝鮮半島)平和交渉本部長=北朝鮮の核問題は国際不拡散と北東アジアの平和、安定を阻害するため、米中ロの共通利害になり得る。この問題をできるだけ米中および米ロ間の対立構図から分離して、米中ロが協力する事案にしていかなくてはならない。



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