◇2019年の131回から2023年は213回に…韓国での欠陥も増加
韓国交通安全公団の集計によると、現代・起亜は昨年韓国でも49回のリコールと164件の無償修理(無償点検)を実施した。国内法は車両が安全基準に適合していなかったり安全運行に支障を与えたりする場合にはリコールを、安全問題でない場合は自動車メーカーが独自に無償修理をすることになる。リコール進行に対する内容はメーカーが国土交通部に義務報告しなければならないが、無償修理はそうではなく強制性が低い。
現代・起亜の欠陥件数は増加傾向だ。2019年に韓国国内でリコール・無償修理は合計131回だったが、昨年は213回に増えた。5年間のリコールは724万3359台、無償修理は1049万2750台(同一車種重複累積)だった。自動車業界関係者は「品質問題はないのが最も良いが、リコールや無償修理はメーカーが消費者の安全・便宜のため積極的に取るアクションであるため、否定的にだけみるべきではない」と話す。
韓国の基準が緩いため米国ではリコール命令を受けた事案を韓国では無償修理で進めたりもする。昨年8月にNHTSAは起亜「ソレント」の後方カメラ不良に対し14万4979台のリコール命令を下したが、起亜は韓国で昨年12月に11万9970台に対する無償修理の公示だけした。メーカーが「安全問題」ではなく、製品の「安全運行に支障を与えない便宜装置と消耗品欠陥」と判断したためだ。業界関係者は「無償点検はメーカーが判断するため自律性があり速やかに進められるのが長所。両制度とも消費者が受けることになる措置は似ている」と話した。
韓国国土交通部関係者は「米国でリコール命令を受けた車種を直輸入した場合には韓国でもリコール対象。ただ(現代・起亜の場合)同じ車種でも発売国の道路環境や文化によりリコール規定が異なって適用されることもある。また、生産ラインと部品が違う場合もある」と話した。
◇鄭義宣「品質向上」…経歴27年のGMマン迎える
北米で上昇気流に乗った現代自動車グループも「品質向上」に死活をかけている。鄭義宣(チョン・ウィソン)会長は今年初めの新年会で、「品質に妥協はありえない」と指摘しながら改善を注文した。昨年12月の役員人事ではグローバル最高安全品質責任者(GCSQO)を務めるブライアン・ラトゥーフ副社長を社長に昇進させ力を与えた。GMで27年間勤務したラトゥーフ社長は大規模リコール問題などを収拾した車両安全専門家で、2019年に現代自動車グループに合流した。
自動車融合技術院のイ・ハング院長は「自動車産業はパラダイム転換期を迎えているが、現代自動車グループが『選択と集中』をするよりは、高級車、電気自動車、ハイブリッドカーなどさまざまな分野を一気にすべてうまくやろうとすれば品質問題が増えるだろう。専門性を持つ人材が不足し、部品メーカーなども準備ができていない状況」と診断した。
続けて「一方ではリコール命令が下れば自動車メーカーが原因を最後まで確認して欠陥への対策をまとめられるが、国内ではメーカーが自主的に無償修理をしたため問題を根絶できない側面もある」と付け加えた。
「米市場で4位」好調の現代自動車…会長は品質改善を要求(1)
韓国交通安全公団の集計によると、現代・起亜は昨年韓国でも49回のリコールと164件の無償修理(無償点検)を実施した。国内法は車両が安全基準に適合していなかったり安全運行に支障を与えたりする場合にはリコールを、安全問題でない場合は自動車メーカーが独自に無償修理をすることになる。リコール進行に対する内容はメーカーが国土交通部に義務報告しなければならないが、無償修理はそうではなく強制性が低い。
現代・起亜の欠陥件数は増加傾向だ。2019年に韓国国内でリコール・無償修理は合計131回だったが、昨年は213回に増えた。5年間のリコールは724万3359台、無償修理は1049万2750台(同一車種重複累積)だった。自動車業界関係者は「品質問題はないのが最も良いが、リコールや無償修理はメーカーが消費者の安全・便宜のため積極的に取るアクションであるため、否定的にだけみるべきではない」と話す。
韓国の基準が緩いため米国ではリコール命令を受けた事案を韓国では無償修理で進めたりもする。昨年8月にNHTSAは起亜「ソレント」の後方カメラ不良に対し14万4979台のリコール命令を下したが、起亜は韓国で昨年12月に11万9970台に対する無償修理の公示だけした。メーカーが「安全問題」ではなく、製品の「安全運行に支障を与えない便宜装置と消耗品欠陥」と判断したためだ。業界関係者は「無償点検はメーカーが判断するため自律性があり速やかに進められるのが長所。両制度とも消費者が受けることになる措置は似ている」と話した。
韓国国土交通部関係者は「米国でリコール命令を受けた車種を直輸入した場合には韓国でもリコール対象。ただ(現代・起亜の場合)同じ車種でも発売国の道路環境や文化によりリコール規定が異なって適用されることもある。また、生産ラインと部品が違う場合もある」と話した。
◇鄭義宣「品質向上」…経歴27年のGMマン迎える
北米で上昇気流に乗った現代自動車グループも「品質向上」に死活をかけている。鄭義宣(チョン・ウィソン)会長は今年初めの新年会で、「品質に妥協はありえない」と指摘しながら改善を注文した。昨年12月の役員人事ではグローバル最高安全品質責任者(GCSQO)を務めるブライアン・ラトゥーフ副社長を社長に昇進させ力を与えた。GMで27年間勤務したラトゥーフ社長は大規模リコール問題などを収拾した車両安全専門家で、2019年に現代自動車グループに合流した。
自動車融合技術院のイ・ハング院長は「自動車産業はパラダイム転換期を迎えているが、現代自動車グループが『選択と集中』をするよりは、高級車、電気自動車、ハイブリッドカーなどさまざまな分野を一気にすべてうまくやろうとすれば品質問題が増えるだろう。専門性を持つ人材が不足し、部品メーカーなども準備ができていない状況」と診断した。
続けて「一方ではリコール命令が下れば自動車メーカーが原因を最後まで確認して欠陥への対策をまとめられるが、国内ではメーカーが自主的に無償修理をしたため問題を根絶できない側面もある」と付け加えた。
「米市場で4位」好調の現代自動車…会長は品質改善を要求(1)
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