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「大統領選挙日に投票所でデモを」…ナワリヌイ氏の遺言、生きたプーチンを抑えるか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「プーチンの最大の政敵」だったアレクセイ・ナワリヌイ氏の獄中疑問死による波紋が消えない中、ナワリヌイ氏の支持者が追悼デモを呼びかけると、ロシア政府が強硬対応を予告した。大統領選挙を控えてナワリヌイ氏追悼ムードが反政府の動きにつながらないか憂慮するロシア大統領府の弾圧の強度がさらに高まるという分析が出ている。

ナワリヌイ氏が設立した「ナワリヌイ本部」の代表レオニード・ボルコフ氏はユーチューブで「(デモは)ナワリヌイ氏の遺言」とし「彼が最後に促した行動だ」と訴えた。また「このデモはナワリヌイ氏を哀悼するものだ」とし「できる限り多くの人を説得しよう」と述べた。

ボルコフ氏がデモを「遺言」とするのは、1日にナワリヌイ氏がテレグラムなどを通じて「プーチン大統領に反対する人たちは(大統領選挙日)正午に投票所に列をつくろう」と提案したからだ。当時、ナワリヌイ氏は「これは完全に合法的で安全な政治的行動」と主張した。ナワリヌイ氏はその半月後の16日、過酷な環境で悪名高いシベリア・ヤマロネネツ自治区ハルプ第3刑務所で疑問死した。


ナワリヌイ氏の支持者の間でデモを呼びかける動きが強まると、政府は強い警告をした。ロシア大統領府のペスコフ報道官はこの日のブリーフィングで「危険な極端主義者の挑発的な要求に応じる人たちには法的な結果が伴うだろう」と述べた。

それだけではない。ロシア政権は半月後に迫った大統領選挙を控え、ナワリヌイ氏追悼ムードが反政府デモにつながるのを防ぐために「芽を摘む」のように反体制人物と市民をより強く締めつけている。

ワシントンポスト(WP)などによると、ロシア裁判所はこの日、プーチン政権を「ファシズム」と批判した人権運動家オレク・オルロフ氏に懲役2年6月を言い渡した。オルロフ氏は昨年フランスのオンラインメディアに、プーチン政権を「ファシスト政権」と非難しながらロシア軍が「集団殺人」をしているという内容の寄稿をし、検察に起訴された。

ロシア政府はナワリヌイ氏の死亡直後、彼を追悼する一般市民をむやみに逮捕し、反逆罪の適用を拡大している。ナワリヌイ氏の母が息子の遺体を引き取れるよう支援した弁護士ドゥブコフ氏もこの日拘禁されたが釈放された。WPは「ロシアの民主化活動家を狙った抑圧がさらに強まる状況」と懸念した。

こうした中、ナワリヌイ氏の葬儀がいつどのような形で営まれるかについて多くの推測が出ている。ロシア政府は葬儀を非公開にすべきだとナワリヌイ氏側に圧力を加えている。

ナワリヌイ氏の広報担当者ヤルミシュ氏は今週末に公開追悼行事を開くと明らかにしたが、葬儀場をまだ探せていないという。ヤルミシュ氏はSNSを通じて「(連絡を取った施設は)ナワリヌイ氏の名前を聞くだけで拒否するケースが多かった」と困難を吐露した。

一方、ナワリヌイ氏が「殺し屋」として知られるワジム・クラシコフ氏との「交換」交渉で釈放される直前に死亡したというナワリヌイ氏側の主張に対し、ペスコフ報道官は「情報がない」と一蹴した。ロシア情報機関出身の暗殺要員クラシコフ氏は現在のドイツで終身刑を受けて収監中だ。



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