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イーロン・マスク氏、電気自動車の次は人型ロボット

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

イーロン・マスク氏が公開した第2世代オプティマス(Optimus)ロボット。二足歩行はもちろん、洗濯を畳んだり指で卵を移動させるなど家事を器用にこなす様子を見せた。[写真 X キャプチャー]

24日、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はX(旧ツイッター)に「研究室を散策しているオプティマス(Optimus)」という1分18秒の動画を投稿した。自社のヒューマノイド(人型ロボット)のオプティマスがまるで人間のように歩いているこの動画でマスク氏は技術力をアピールした。動画が公開されたのはアマゾン(Amazon)・マイクロソフト(MS)・サムスン(Samsung)などが競合企業「フィギュアAI」に投資したというニュースが報じられた翌日だった。

最近、人工知能(AI)を搭載したヒューマノイドロボットが生産・物流など経済全般で産業革命級の変化をもたらす可能性があるという期待が高まり、ビックテック企業の投資が続いている。

公開された動画の中で、オプティマスは少しぎこちなくはあるが、人間の助けを借りずに自力で二足歩行をやり遂げた。ソーシャルメディアには「マイケル・ジャクソンのように『ムーンウォーク』をするというオプティマスも見たい」「私たちは本当にロボット時代に生きている」という反応が寄せられた。動画は一日で200万回以上再生された。


昨年5月にはまだオプティマスの歩行はおぼつかなかったが、約9カ月の間にかなり改善された。ロボットが二足歩行を自然できるということは、すなわち人間の業務の大部分に投じることができることを意味し、応用可能な領域を一気に広げるための核心要素だと外信は評価した。

先立って先月16日にもオプティマスが進化を遂げる様子が公開された。当時31秒の動画でオプティマスはかごの中に入った黒のシャツを指で器用に取り出してテーブルに広げた後、きれいに畳むことに成功した。

シャツを畳んだり人間と同じように歩いたりするこのロボットはテスラが昨年末公開した「オプティマス」の進化バージョンである「第2世代」だ。第1世代よりも重量を10キロ減らして移動速度を30%向上させた。オプティマス第2世代は両腕を前に伸ばしたり膝を90度曲げてひざまずく「スクワット」動作が可能だ。また、卵を親指と人さし指でつまんで鍋に移すという繊細な動作もできる。5つの指をなめらかに動かせるからこそ可能な動作だ。

これに先立ち、テスラは2021年にヒューマノイドロボットの開発に着手するという計画を発表した後、2022年9月末にオプティマス試作品を公開した。マスク氏は当時、「テスラAIデー」の行事で「オプティマスの性能を非常に優れたものにして数百万台を量産する」としながら3~5年内に2万ドル(約300万円)以下で注文を受けられるようにすると明らかにした。

1台あたり300万ウォンのロボットに家事労働や工場労働など人間の仕事を代行させるのがマスク氏の計画だ。早ければ今年テスラの工場に投入されるという予想もある。ロボットを通した「完全自動化」が行われればストライキや事故などから解放されるという計算が根底にある。マスク氏は「今後はオプティマスでテスラの長期的価値の大部分が出てくるだろう」と展望するほどAIロボットに死活をかけている。

先月、米国ラスベガスで開かれた国際電子製品見本市「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー) 2024」でもAIロボットなどAIハードウェア市場が注目されるという見通しが登場した。市場調査企業「Next MSC」によると、AIロボット市場の規模は2021年956億ドルから2030年には1847億5000万ドルへと2倍の成長を遂げる展望だ。



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