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<サッカー>危機の韓国代表、監督候補の筆頭は洪明甫氏

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版

洪明甫(ホン・ミョンボ)監督(左)、申台龍(シン・テヨン)監督(右)

ユルゲン・クリンスマン代表監督(ドイツ)を解任した大韓サッカー協会が新監督の選任作業を急ぐ中、洪明甫(ホン・ミョンボ)蔚山HD監督(55)が筆頭候補に浮上している。

サッカー協会戦力強化委員会(委員長、鄭海成)は24日に開かれる2回目の会議で候補リストを絞り、その後、面接を進めていく計画を明らかにした。戦力強化委員会は最初の会議で「韓国人監督の中から臨時監督でなく正式監督」という方向を定めた。これを受け、現在Kリーグチームを率いている指導者が候補に挙がっている。複数のサッカー関係者は「このうち洪明甫監督が代表チームを引き受ける可能性が高い」と話した。

有力候補の金基東(キム・キドン)監督は5年間指揮した浦項スティーラーズを離れ、昨年12月にFCソウル監督に就任した。2018ジャカルタアジア競技大会で代表チームを優勝に導いた金鶴範(キム・ハクボム)監督も昨年末に済州ユナイテッド監督に就任したばかりだ。


サッカー協会は国家代表チーム運営規定12条に「国家代表監督に選任された者が球団に属する場合、該当球団長にこれを通知し、所属球団長は特別な事由がない限りこれに応じなければならない」と明示している。とはいえ就任3カ月にもならない監督を代表チームの監督に抜てきする場合、所属球団とファンの激しい反発があるのは明白だ。

半面、洪監督は2022年に蔚山を17年ぶりのリーグ優勝に導き、2023年にも優勝トロフィーを握った。3年間に優勝2回、準優勝1回をという成績を残し、チームを離れても大きな負担にならない状況だ。サッカー協会と蔚山球団が現代グループと関連している点も「洪監督有力説」を後押しする。

洪監督は2014年のブラジルワールドカップ(W杯)で失敗を経験した。米国現地キャンプで選手団のコンディション調整に失敗し、グループリーグで1勝もできず2敗1分けで敗退した。敗退後の会食の席で一部の選手が飲食店の女性従業員を抱いて踊り、この場面を協会職員が撮影してメディアに流したことで、洪監督は「最下位になっても自覚がない」という激しい非難に苦しんだ。またメディアは「洪監督が代表チーム招集期間に板橋(パンギョ)の土地を見に行った」とし「土地投機説」を報道した。洪監督は重罪人の姿で辞任記者会見をすることになった。洪監督がまた韓国代表チームを引き受ける場合、2014ブラジルW杯の失敗を踏んで名誉を回復する機会をつかむことになる。

もう一つのカードとして浮上しているのが申台龍(シン・テヨン)インドネシア代表監督(53)だ。申台龍監督の契約期間は今年6月までだ。17日の城南(ソンナム)FC出征式で会った申監督は「まだKFA(大韓サッカー協会)から連絡を受けていない。連絡があればその時に考える」と語った。インドネシア代表から決して離れないというニュアンスではなかった。2018年のロシアW杯で韓国代表を率いた申監督はグループリーグでFIFAランキング1位だったドイツに2-0で勝利して敗退させる「カザンの奇跡」を起こした。

一方、蔚山HDのサポーターの会員らは23日、ソウル鍾路区(チョンノグ)サッカー会館の前で洪監督の代表監督抜てきに反対するトラックデモを行った。



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