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<ウクライナ戦2年>「20代を死地に送り込むことはできない」 ウクライナ30~40代、負傷しても再び戦場へ(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

韓国外国語大学ウクライナ語科のオレナ・シュゲル教授が先月6日、ソウルで開かれた「ウクライナ文化の夜」行事に出席している。[写真 ウクライナ・カルチャーセンター フェイスブック]

--ゼレンスキーと葛藤が深まっていたワレリー・ザルジニー総司令官が最近解任された。

「ザルジニー氏はウクライナ人が最も好きな人物1位だ。それと共に政治を念頭に置いているという話が出て、ゼレンスキー大統領との間に葛藤説が出た。2人は握手・抱擁して別れたが、首脳部の葛藤がすべて明るみになり、ウクライナではこの状況を否定的に見ている」

--オレクサンドル・シルスキー総司令官が赴任したが、兵士たちの反応は。


「2人のスタイルはかなり違う。ザルジニー氏は兵士たちの命を大切にして無理な犠牲を避けようとするが、シルスキー氏は犠牲があっても必要な作戦を遂行するという。戦線に兵士がいる親戚は不安に思っているが、シルスキー氏が成果を出すなら士気も上がるだろう。近く追加兵力動員令も下される。皆もうやるしかないと考えている」

--戦線で成果が出れば西側の支援はもっと活発になるだろうか。

「米国上院で80兆ウォン(約9兆円)規模の追加支援予算案が通過されてよかった。それでも依然として不透明だ。ゼレンスキー大統領が西欧を歴訪したが、雰囲気が大きく変わらなかったようだ。ウクライナは11月に予定されている米国大統領選に対して関心を持って見ている。よくインターネットで『そろそろ交渉したら』『西側は支援をやめろ』などのコメントを見ると腹が立つ。その言葉は『ロシアに身を任せろ』という意味だ。ソ連に70年間支配されて自分たちの言語・文化などを抹殺させられる歴史を強いられた。今回占領されればウクライナは完全に消えるだろう」

--プーチン大統領が最近交渉を望むと述べた。

「(プーチン氏の提案は)ウクライナを外して米国だけと交渉しようという意味だ。ウクライナ人には受け入れられない。ロシアは本土とクリミア半島を連結して陸路回廊を作った占領地を自分のものにして、親ロシア政権を立てることが目標だ。2つとも受け入れることは難しい。このように交渉するとしてもロシアがいつまた攻撃するか分からない。プーチン氏が死ねば機会になるかもしれない。交代混乱時期に有利な条件で休戦機会が用意される可能性もある」

--戦争は長期化するだろうか。

「戦争が始まった時からウクライナ国民はこの戦争がすぐには終わらないだろうと覚悟していた。韓国も安心してはいけない。ロシアは昨年北朝鮮から武器を受け取る代わりに軍事技術を与えたとみられる。その時、戦争の脅威を強く感じた。ウクライナからは欧州に避難することができたが、三面が海の韓国には避難する場所がないのではないか。また、実際に韓半島(朝鮮半島)で戦争が起きれば、米国や国際社会はどれくらい助けてくれるだろうか。それは分からない。2年前の開戦直後、家に避難用カバンを一つ買った。昨年9月金正恩(キム・ジョンウン)氏とプーチン氏が会って協力するところを見て車にも一つ備え付けた。災難緊急キットやミネラルウォーターなどを入れて、パスポート・住民登録証など主要身分証をコピーしておいた。現金もドル・ユーロ・円・ウォンなどいろいろ入れておいた」

--開戦初期に比べてウクライナに対する関心が非常に薄れた。

「開戦初期は韓国メディアからインタビューの要請が多く入った。電子メールが500~600通に達し、歩いていて私の顔を知る人もいた。ところが今は関心が消えた。ウクライナに行くことができないが、こちらでウクライナのために努力している。在韓ロシア大使館の前で反戦デモを行い、昨年末にはソウルにウクライナ・カルチャーセンターを作ってウクライナ文化を紹介している」

シュゲル氏はタラス・シェフチェンコ・キーウ国立大学を出て、ソウル大学で国語国文学修士、ウクライナ国立科学院でウクライナ学博士学位を取得した。2006年韓国・ウクライナ首脳会談など数回の政府間会談の通訳を務め、ロシアのクリミア半島合併以降、「ロシアとウクライナ、共生と離別の岐路:弾丸のない戦争」(2014)などの論文を書いた。


<ウクライナ戦2年>「20代を死地に送り込むことはできない」 ウクライナ30~40代、負傷しても再び戦場へ(1)

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