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「ロシアは兄弟」…キューバに裏切られた金正恩氏、プーチン氏とさらに密着(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

キューバのミゲル・ディアスカネル大統領兼キューバ共産党第1書記が17日(現地時間)、X(旧ツイッター)に掲載した金正日(キム・ジョンイル)総書記への追悼文。「彼の遺産を記憶し、キューバと北朝鮮の友情と連帯、兄弟愛の歴史的関係を確認する」という内容だ。[X キャプチャー]

韓国・キューバ間の国交正常化のニュースに依然として沈黙している北朝鮮が、党機関紙の労働新聞を通じてロシアとの交流を大々的に報じた。「伝統兄弟国」の裏切りを新しい支持者であるロシアとの密着で挽回しようという狙いに読まれる。

労働新聞は18日、15日から17日までロシアの執権党である統合ロシア党が主管する国際会議参加のために訪露した朝鮮労働党平壌市委員会の金秀吉(キム・スギル)責任書記の日程を大きく伝えた。金秀吉氏は労働党代表団団長として出席した。

統合ロシア党代表のメドベージェフ委員長が金秀吉書記との会談で「金正恩(キム・ジョンウン)元首が朝鮮労働党代表団を送ってくださったことに対し、ロシア連邦のプーチン大統領と自身の最も忠心となる人事を伝えることをお願いした」と述べたという。北朝鮮は金秀吉書記が金正恩委員長の「温かい挨拶」を今回の行事を主管するメドベテフに丁寧に伝えたとも言った。


統合ロシア党が「民族の自由のために」という名前で初めて開催した今回の会議は、北朝鮮などロシアの友好国55カ国を集めた会議体だ。ロシア側はこれを「植民主義に反対する多国間協議体」と紹介している。

金秀吉書記は公開演説ではロシアを「兄弟」と呼んだ。「米国と西側集団の覇権主義に対抗して英雄的な戦いに力を入れる兄弟的ロシア人民と将兵たちに全面的な支持の声援を送る」と話した。金秀吉書記は「我々は今後も反帝自主を第1国策とし、米国の傲慢な自主権侵害行為を絶対に容認しない」とし「世界の多極化は避けられない時代的傾向」とも述べた。

朝ロは友好的関係を続けてきたが、最近になって両国関係を兄弟と呼び、一層密着している。ロシアも昨年10月、ラブロフ外相が平壌(ピョンヤン)を訪問した席で、北朝鮮を異例に「兄弟」と呼んだ。これを受け、統一研究院のホン・ミン上級研究委員は「金日成(キム・イルソン)時代のロシアに対して『社会主義の母国』などと描いたことはあるが、朝ロが兄弟関係という表現は一般に使わなかった表現」と指摘した。

この日の行事には北朝鮮の「伝統兄弟国」であるキューバ側も参加した。しかし、北朝鮮官営メディアは、キューバについては一切言及しなかった。キューバ共産党によると、キューバではエミリオ・ロサダ二国間問題局長が演説を行った。「キューバは米国によって歴史上最も長く残忍な経済・商業・金融封鎖にあった」として米国を批判する内容だった。北朝鮮はこれまでキューバが米国の経済制裁を批判する演説をすれば、これを忠実に報じてきたが、今回はこれを伝えなかった。

これを受け、北朝鮮が今月14日に韓国と国交正常化を発表したキューバに不快感を遠まわしに表現したという分析が出ている。実際、北朝鮮は、金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生日である光明星節(クァンミョンソンジョル、2月17日)を迎え、キューバのミゲル・ディアスカネル大統領兼キューバ共産党第1書記が17日、X(旧ツイッター)に関連声明を掲載したことにも、これといった反応を示さなかった。ディアスカネル大統領は、金正日総書記の写真を投稿し、「北朝鮮の党や政府、貴い人民に愛情のこもったあいさつとともに、彼の遺産を記憶する」とし、「キューバはキューバと北朝鮮との友情、連帯、兄弟愛の歴史的関係を再確認する」と書いた。


「ロシアは兄弟」…キューバに裏切られた金正恩氏、プーチン氏とさらに密着(2)

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