獄中で死亡したロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の遺体がシベリア北部サレハルドの病院に安置されていると伝えられた。

ラトビアで発行される独立系メディアのノーバヤガゼータが１８日に欧州救急隊員という情報提供者の話としてナワリヌイ氏の遺体にあざの跡も発見されたとしながらこのように伝えた。

この情報提供者はナワリヌイ氏のあざの跡はけいれんと関連するとしながら「他の人がけいれんを起こした人を押さえつけた時にけいれんが強ければあざができる」と説明した。また、ナワリヌイ氏の胸のあざは心肺蘇生術（ＣＰＲ）を試みた跡だとし、「彼ら（刑務所職員）は彼（ナワリヌイ氏）を生かそうと努力したがおそらく心臓まひで死亡しただろう」と推定した。


ロシア刑務所当局はナワリヌイ氏が１６日の散歩後に倒れ、医療陣が救急措置をしたが蘇生できなかったと発表した。当局がナワリヌイ氏の死因を調査中だと明らかにする中でこの情報提供者は１７日現在ナワリヌイ氏の遺体は解剖検査されていないと主張した。

この情報提供者は自身が直接ナワリヌイ氏の遺体を見たのではなく、同僚から情報を得たものと付け加えた。

ナワリヌイ氏の母親リュドミラさんは息子の遺体がサレハルドに搬送されたという話を聞いて現地に向かったが遺体がそこになく、解剖検査が終われば遺体を引き渡すと言われたとナワリヌイ氏の側近が伝えた。