テスラを抜いて電気自動車世界1位に上がった中国BYDが韓国の電気乗用車市場に上陸する。準中型スポーツ多目的車(SUV)の「ATTO3」を韓国で発売する可能性が大きい。コストパフォーマンスの良い電気自動車で世界市場を席巻したBYDが韓国市場にどれだけ食い込めるか注目される。
14日の自動車業界によると、BYDが早ければ上半期中に韓国で電気乗用車モデルを発売する可能性が大きい。BYD関係者は「韓国市場での発売を以前より積極的に検討しているのは事実」と明らかにした。
このためBYDは来月に産業通商資源部と環境部など韓国政府の認証手続きを進めるという。韓国で電気自動車を売るには走行可能距離とエネルギー消費効率、バッテリー安全性など環境・安全認証を受けた後に補助金支給の有無を評価する過程が必要なためだ。
自動車業界関係者は「BYDがアフターサービス網を拡充するために首都圏を中心に不動産を調べていると承知している」と伝えた。昨年末から法務担当弁護士採用に着手するなど本格的な進出準備に入ったということだ。
◇日本では現代自動車抜いたBYD
2022年にBYDは日本市場に現代自動車とともに進出している。昨年は日本で現代自動車の492台より3倍以上多い1511台を販売した。日本の電気自動車市場は小さいが、両社の競争だけみるとBYDが判定勝ちを収めた。
自動車業界では「価格」が日本市場での勝敗を分けたとみる。現代自動車は水素自動車「ネクソ」を除くと現在日本で「コナEV」「アイオニック5」の電気自動車2種を、BYDは電気自動車「ATTO3」「ドルフィン」の2種を売っている。両社の電気自動車ラインナップとポジションは似ているが、アイオニック5の価格が補助金を使ってもBYDのATTO3の4400万ウォン台より500万~1000万ウォンほど高く日本の消費者がBYDに傾いたということだ。
BYDは韓国でもATTO3を補助金適用時3000万ウォン台後半で発売する可能性が大きいとされる。ATTO3と肩を並べるモデルであるアイオニック5の場合、韓国では補助金を含むと4000万ウォン台中盤で購入できる。電気自動車同好会など自動車コミュニティでは「中国車の一番の問題は耐久性とアフターサービスだが、価格が破格に安ければ韓国でも市場競争力がある」との反応が出ている。
現代自動車もBYDの韓国上陸を鋭意注視している。現代自動車はBYDの韓国発売と別個に早くから南陽研究所でATTO3など主力モデルを分解するなど分析を終えたと伝えられている。ATTO3と同じように高コスパモデルに選ばれる起亜の「EV3」も6月に発売する。起亜は補助金適用時に3000万ウォン台で購入できる小型電気SUVでEV3の価格競争力を強調する方針だ。
◇メキシコ工場も作る…米本土攻略に出るか
BYDは昨年10-12月期に初めてテスラを抜き世界1位となり底力を誇示した。最近では海外進出にも加速度を出している。主に中国外の生産拠点を増やす方式だ。欧州市場を攻略するためハンガリーに工場を作ったのに続き、メキシコにも生産基地を検討している。
ロイターは14日、日本経済新聞を引用してBYDがメキシコ工場設立に対する妥当性調査に着手し、現在工場の立地を含む条件をめぐり関係者と交渉していると報道した。メキシコ進出時にBYDは対米輸出コストを画期的に減らすことができる。別名新NAFTAと呼ばれる米国・メキシコ・カナダ協定により、メキシコ工場でBYDの電気自動車の部品75%を生産するならば無関税で米国に自動車を輸出できる。これに加えメキシコは人件費や地価も安く、世界の大企業の電気自動車生産拠点に挙げられる。
テスラを抜いてBYDに対する評価も大きく変わった。ニューヨーク・タイムズは12日、「過去BYDは世界の自動車業界の笑いものだったが、いま鼻で笑う人はだれもいない」とし、洗練されたデザインと安いバッテリーなどBYDの成功戦略を集中報道した。13年前に米国の放送でBYDの車を鼻で笑って見下していたテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)も自身のXで「この映像は数年前のものであり、現在BYDの競争力はとても強い」と言葉を変えた。マスクCEOは先月の業績発表時に「貿易障壁がなかったら(BYDをはじめとする)中国の電気自動車メーカーが競合企業を壊滅させるだろう」と警告した。
14日の自動車業界によると、BYDが早ければ上半期中に韓国で電気乗用車モデルを発売する可能性が大きい。BYD関係者は「韓国市場での発売を以前より積極的に検討しているのは事実」と明らかにした。
このためBYDは来月に産業通商資源部と環境部など韓国政府の認証手続きを進めるという。韓国で電気自動車を売るには走行可能距離とエネルギー消費効率、バッテリー安全性など環境・安全認証を受けた後に補助金支給の有無を評価する過程が必要なためだ。
自動車業界関係者は「BYDがアフターサービス網を拡充するために首都圏を中心に不動産を調べていると承知している」と伝えた。昨年末から法務担当弁護士採用に着手するなど本格的な進出準備に入ったということだ。
◇日本では現代自動車抜いたBYD
2022年にBYDは日本市場に現代自動車とともに進出している。昨年は日本で現代自動車の492台より3倍以上多い1511台を販売した。日本の電気自動車市場は小さいが、両社の競争だけみるとBYDが判定勝ちを収めた。
自動車業界では「価格」が日本市場での勝敗を分けたとみる。現代自動車は水素自動車「ネクソ」を除くと現在日本で「コナEV」「アイオニック5」の電気自動車2種を、BYDは電気自動車「ATTO3」「ドルフィン」の2種を売っている。両社の電気自動車ラインナップとポジションは似ているが、アイオニック5の価格が補助金を使ってもBYDのATTO3の4400万ウォン台より500万~1000万ウォンほど高く日本の消費者がBYDに傾いたということだ。
BYDは韓国でもATTO3を補助金適用時3000万ウォン台後半で発売する可能性が大きいとされる。ATTO3と肩を並べるモデルであるアイオニック5の場合、韓国では補助金を含むと4000万ウォン台中盤で購入できる。電気自動車同好会など自動車コミュニティでは「中国車の一番の問題は耐久性とアフターサービスだが、価格が破格に安ければ韓国でも市場競争力がある」との反応が出ている。
現代自動車もBYDの韓国上陸を鋭意注視している。現代自動車はBYDの韓国発売と別個に早くから南陽研究所でATTO3など主力モデルを分解するなど分析を終えたと伝えられている。ATTO3と同じように高コスパモデルに選ばれる起亜の「EV3」も6月に発売する。起亜は補助金適用時に3000万ウォン台で購入できる小型電気SUVでEV3の価格競争力を強調する方針だ。
◇メキシコ工場も作る…米本土攻略に出るか
BYDは昨年10-12月期に初めてテスラを抜き世界1位となり底力を誇示した。最近では海外進出にも加速度を出している。主に中国外の生産拠点を増やす方式だ。欧州市場を攻略するためハンガリーに工場を作ったのに続き、メキシコにも生産基地を検討している。
ロイターは14日、日本経済新聞を引用してBYDがメキシコ工場設立に対する妥当性調査に着手し、現在工場の立地を含む条件をめぐり関係者と交渉していると報道した。メキシコ進出時にBYDは対米輸出コストを画期的に減らすことができる。別名新NAFTAと呼ばれる米国・メキシコ・カナダ協定により、メキシコ工場でBYDの電気自動車の部品75%を生産するならば無関税で米国に自動車を輸出できる。これに加えメキシコは人件費や地価も安く、世界の大企業の電気自動車生産拠点に挙げられる。
テスラを抜いてBYDに対する評価も大きく変わった。ニューヨーク・タイムズは12日、「過去BYDは世界の自動車業界の笑いものだったが、いま鼻で笑う人はだれもいない」とし、洗練されたデザインと安いバッテリーなどBYDの成功戦略を集中報道した。13年前に米国の放送でBYDの車を鼻で笑って見下していたテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)も自身のXで「この映像は数年前のものであり、現在BYDの競争力はとても強い」と言葉を変えた。マスクCEOは先月の業績発表時に「貿易障壁がなかったら(BYDをはじめとする)中国の電気自動車メーカーが競合企業を壊滅させるだろう」と警告した。
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